社会学者の上野千鶴子氏が「情熱大陸」に登場 "面倒くさい女になる"大切さを説く

2019/7/ 2 13:50

社会学者の上野千鶴子氏が、6月30日放送のTBS系ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に登場した。「ひとつひとつ目くじら立てて、面倒くさい女になっていく」といった発言がTwitter上を中心に話題になっている。

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イメージ画像(写真:アフロ)


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上野氏は、女性学・ジェンダー研究の第一人者として知られており、今年の東京大学入学式での「東大にも性差別がある」というスピーチが賛否両論を巻き起こした。上野氏の貴重なドキュメンタリー出演ということで、今回の「情熱大陸」は放送前から注目を集めていた。

現役東大生と語り合う特別授業の中で、上野氏は、「私ははっきり言って東大当局の期待に応えたんです。その前にある伏線っていうのは、去年の「#Me too」と「東京医大の不正入試事件」だよね。あれがなかったら、私に声かからなかったと思う」と断言。「あのスピーチをやらないほうが分断や対立が深まらずに済んだ? 元から(分断や対立は)あったんだよ。あったものがリトマス試験紙みたいに顕在化したんだよ。しかもスルーできなかったんだよ。「ムカついた」ってわざわざ口に出して言わなきゃいけないほど」と喝破して、「スピーチは成功したのよ」と語った。

番組では、上野氏と社会学者・古市憲寿氏のやりとりも映し出された。その中で上野氏は、「女の子たちが、声を飲み込む、言わない、男を敵に回したくない。これはやっぱりすごく、その辺にびまん(はびこること)している感じがするね。同調圧力っていうかね。男も女もそうなのかもしれないけど。そういう意味じゃ変わりにくい社会だね」と日本社会の保守性を指摘した上で、「その都度目の前にあるものに「ムカつく」っていうことをひとつひとつ、その場その場で言っていくことの蓄積の結果、今日の私たちがある。いちいち、ひとつひとつ目くじら立てて、面倒くさい女になっていく」と黙らないことの大切さを説いた。

ほかにもさまざまな小気味いい発言があり、"上野節"に触れることができる「情熱大陸」。Twitter上では、「黙らないってほんと大切。これは女性に限らず言えること」「怒ることが出来ないのが今の女性。私はとことんこの現状と戦い続ける」「今後も理不尽な事には臆せず怒ろうと決意を新たにした」といった声が上がっている。

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(文/原田美紗@HEW