【インタビュー】田中圭にギャグをプレゼントした男・Yes!アキトが「誰でもできるギャグの作り方」を伝授

2019/7/23 15:23

日本テレビ系バラエティ『ウチのガヤがすみません!』などに出演して話題になっている、"天才ギャガー"ことお笑い芸人のYes!アキト。俳優の田中圭や、モデルの藤田ニコルにもギャグをプレゼントした彼が、"誰でもできるギャグの作り方"を教えてくれた。

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 YES!アキト


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■オーディションで連敗「ギャグしかない芸人はバカにされる」

――『ウチのガヤがすみません!』にはどういった経緯で出演されたのですか?

「『ウチガヤ』のディレクターさんが、一発ギャグが得意な芸人を探しているときに、知り合いの芸人が僕を紹介してくれたんです。当時僕は、事務所に所属していないフリーの芸人だったので、ディレクターさんから突然LINEがきたときはビックリしました。言われるがまま何個かギャグを動画で送ったら、出演が決まりました。他の出演芸人さんと違って、オーディションを受けてないんですよ。今年の頭に初めて出演させていただいて、そこからたくさん呼んでもらえるようになりました。

フジテレビの『アオハルTV』にも出演したのですが、それも『ウチガヤ』でお世話になったヒロミさんが紹介してくれたからです。なので僕、実はオーディションというものに1度も受かったことがないんですよ。評判1本でテレビに出演させてもらっています(笑)」

――現在もフリーなんですか?

「今年3月くらいにサンミュージックに所属することができたのですが、それまではテレビどころか、事務所のオーディションも全部落ちてきました。基本的に、ギャグしかない芸人ってバカにされるんですよ。オーディションやネタ見せでウケたとしても、だいたい『ストーリーとか、内容あるやつないの?』って落とされます(笑)」

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 YES!アキト


――トリオでも活動をしていますよね。

アキト「"怪奇!YesどんぐりRPG"です。普段から仲の良いサツマカワRPGと、どんぐりたけしというピン芸人3人で、『M-1グランプリ2019』に出場して3回戦まで行きました。といっても、ちゃんとした漫才じゃなくて、それぞれがギャグやるだけですけどね(笑)。それから3人でテレビに出たり、ライブに出たりしています。でも、今年も『M-1』に出るかどうかは、まだちょっとわかりません」

■持っているギャグの数は、"ちょうど"1000個

――天才ギャガー(ギャグを得意とする芸人)とも呼ばれているYes!アキトさんですが、いくつくらいギャグを持っているんですか?

アキト「言われてますね~。天才だと評判なんですよ(笑)。持っているギャグの数は、"ちょうど"1000個です。1度、新ギャグと既存のギャグを戦わせるというライブをやりまして、そのときは2時間40分で合計200個やりました。お客さんもよく最後まで見たものですね(笑)。よくギャガーって、『降ってきた』とか、『思いつき』とか言うじゃないですか? でも僕は、がっつりファミレスにこもって、ノート広げて絞り出します。1日で30個作ったこともありますが、降ってきたことなんて1度もない。全然天才感がないですね(笑)。

実は、誰でも必ずギャグを作れる方法があるんですよ。まず、何かの動きのまねをします。そして、見ている人に何をやっているのかを想像させたあと、『同じ動きだけど違うことをしていた』というのを明かす形でオチをつけるんです」

――たとえばどんな感じですか?

アキト「たとえば、野球のバッターの動きをまねしてスタジアムでよく使われる曲のメロディを口ずさみます。これで、相手やお客さんに『野球をしているんだな』と思わせます」

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 YES!アキト


アキト「そして歌っていたメロディに『カルボナーラ、コショウ振ってます、ます、ます......』と歌詞をつけることで、実は『野球ではなくてカルボナーラにコショウを振っていた』というギャグが完成するんです。このやり方なら誰でも簡単にギャグを作れるので、ぜひ試してみてください。ちなみにこのギャグは、『ウチのガヤがすみません』で田中圭さんにプレゼントして喜んでいただいたものです」

■ウケた方が勝ち? オリジナルカードゲームを作成

――イチオシのギャグはあるんですか?

アキト「気に入ってる物はありますが、そればっかりやるっていうギャグはないですね。でも、同じものをたくさんやり続けないと、ギャグってはやらないと思うんです。僕の場合ちょうど1000個あるから、視聴者さんの目が散っちゃってはやりのギャグを作り出せる気がしないですね(笑)。ギャグとギャグの間に言う『イエ~ス!』っていうフレーズは毎回同じなんですけど、これは『絶対にはやらないからやめた方がいい』って先輩によく言われます(笑)」

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 YES!アキト


アキト「実は、ギャグのカードゲームを作ったんですよ。僕が実際にやっているギャグに7段階で星を付けました。ルールは、カードを出し合って、ウケた方が勝ちというシンプルなものです。主にライブの物販だったり、ネットで販売しています。5枚で500円、30枚フルコンプリートしたセットが3000円です。

でも、このカードゲームには欠点がありまして、僕が実際にその場にいないと遊べないんですよ。ただ単にギャグの名前を言い合うだけになってしまうので(笑)。なので今は、カードにバーコードを貼って、ギャグをしている動画に飛ぶようにしたら、僕がいなくても楽しめるのかなって考えています」

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◆Yes!アキト(いえす・あきと)

1990年6月11日生まれ、北海道出身。"ちょうど"1000個持っており、"天才ギャガー"と呼ばれるなど、一発ギャグを武器に日本テレビ系『ウチのガヤがすみません!』などバラエティで活躍。大学時代にはデザインを学び、自身のDVDや、カードゲームを自主制作するなど、多彩な才能を持つ。アイドルグループ・でんぱ組.incの古川未鈴のファンを公言している。
座右の銘は、自身の持ちギャグである「ダブルパチンコ」。

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(取材・文/沢野奈津夫@HEW