【インタビュー】京大芸人コンビ・リップグリップが東大生に不満爆発!?「『学力高くてすみません』みたいな」

2019/7/30 17:18

京都大学の現役学生・岩永圭吾と、同大学の卒業生・倉田紘顕からなるお笑いコンビ・リップグリップ。倉田は今春に大学を卒業した一方、岩永は留年が続き、今年で在学7年目。そんな岩永が、世間一般で「学力が上」とされている東京大学への偏見(!?)を爆発させた。


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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 リップグリップ・岩永圭吾(左)倉田紘顕(右)



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■明石家さんまを追って京都に行くも......

――関東出身のお2人が、なぜ東大ではなく、あえて京大を選んだのですか?

岩永:「明石家さんまさんの大ファンなので、関西に住んで『痛快!明石家電視台』(MBS・関西ローカル)を見たかったからです(笑)。それと、現役東大生芸人より、現役京大生芸人の方がさんまさんと番組で共演できるんじゃないかと考えていました」

倉田:「なのに京大に入学してすぐ、さんまさんが『さんまの東大方程式』(フジテレビ系)っていう東大生との番組を始めちゃったんだよね(笑)」

岩永:「そうなんです! めちゃくちゃ悔しかったですよ。今年4月に京大生枠として出演することができたので、なんとか解消されましたが、当時は本当にへこみました。なんのためにわざわざ京都に来たんだろうって(笑)」

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 リップグリップ・岩永圭吾(左)倉田紘顕(右)



――いつからお笑いの道を志したのですか?

岩永:「高校1年生のとき、学園祭で相方を誘って漫才したときからですね。いい大学に入ったのも、芸人としてのキャラクターが欲しかったからです。現役京大生芸人という肩書があればすぐに売れると正直思ってましたが、現実は、それくらいのキャラじゃ全く売れません(笑)」

倉田:「われながら浅はかでしたね(笑)」

■東大生は"一応"をつける「一応東大生です」

――『さんまの東大方程式』でもおっしゃっていましたが、岩永さんは東大生に対して不満があるとか......。

岩永:「そうなんですよ! まず初めに言っておきたいんですけど、世間一般では京大より東大の方が頭がいいイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことありません。東大の入試は、制限時間内に多くの問題を解いた人が受かる方式ですが、京大は逆なんです。少ないけど難しい問題たちを制限時間内になんとか解かなければならない。だから、東大出身者は、医者や官僚のようなミスをしてはいけない仕事に向いていて、京大出身者は研究者に向いています。それだけの違いなのに、東大生は態度がでかい!」

倉田:「そんなことないと思いますけどね!(笑)」

岩永:「大学を聞かれたとき、東大生は、『一応、東大生です』って"一応"を必ずつけるんです。『学力高くてすみません......』みたいなニュアンスを出してくるんですよ。いや、こっちはただ普通に聞いてるだけなんですけどね」

倉田:「それは、たしかにありますね(笑)」

岩永:「あと、東大生は自分が見えていない! 頭のいい人としか一緒にいないから、世間話でやたら小難しい言葉を使ったりします。かと思えば、『知らないかもしれないですけど、ユニクロっていうお店がありまして......』とか、変に気を使ってくることもある。いや、ユニクロくらい知ってる! 東大生は良いやつが1人に対して、悪いやつが9人という割合ですね」

倉田:「それは偏見がすぎる(笑)。僕はそこまで思わないですけど、世間知らずな人はたしかに多い印象ですね」

■京大は「ヤギが放し飼いにされているようなところ」

――ほかに東大生と京大生の違いはありますか?

岩永:「東大生は、どこかの企業とやり取りして、在学中からお金を稼いでいるような人がたくさんいます。でも京大生にそういう人はほとんどいない印象です」

倉田:「京都はやっぱり東京に比べると田舎なので、企業の大人と絡む機会があまりありません。それに京都は大学の数も少ないので、大学生となるとイコール京大生になっちゃって、ちやほやされることもほぼない。だから調子に乗らない。というより、調子に乗りたくても乗れないんです(笑)」

岩永:「あと京大生はなんかダサい。京都市内で、チェック柄のシャツに淡い色のジーパンを履いて、眼鏡をかけてリュックサックを背負ってたらそれは間違いなく京大生です(笑)」

倉田:「"いかにも京大生"略して"いか京"って言葉が浸透するほど、京大生は見た目でわかりやすいですね(笑)」

――京大生は変わり者が多いと聞きます。

倉田:「学内にヤギが放し飼いにされてるようなところですからね(笑)。伝統的にちょっと変わった人が多いかもしれません。京大近くの交差点でこたつを置いて事件になったり、四条大橋で綱引きして話題になった人がいましたけど、実は両方とも昔からの慣習なんです。ちょっと前までは『学生さんがなんかしてはるわ~』っていう雰囲気だったんですけど、今はSNSで問題になってしまう時代なので、少しずつ京大生らしさがなくなってきているのかもしれないです」

岩永:「それが京大生らしさだとしたら、いらないけどね!(笑)」

倉田:「あと、僕が住んでいた寮は、60年代の学生運動の名残で警察のガサ入れが入るんですよ。4年間で3回くらい来ました」

岩永:「彼のテレビデビューは、ガサ入れを取材に来た『ミヤネ屋』(読売テレビ)のカメラに写り込んだときです(笑)」

――今後の目標をお聞かせください。

岩永:「クイズ番組に出たいです。でも、一番はライブシーンで活躍して、ネタが面白いって言われたいですね。個人的なライバルは、東大卒芸人の田畑藤本さんです。やっぱり、東大に勝ちたい(笑)。ネタもめちゃくちゃ面白くて尊敬しているので、まずは共演したいです」

倉田:「僕も漫才やりたくてこの世界に入ったので、50歳とか60歳になっても、舞台に立ち続けられたらいいなと思います」

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GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 リップグリップ・岩永圭吾(左)倉田紘顕(右)



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◆リップグリップ
日本有数の進学校である聖光学院の同級生。芸歴5年目。岩永圭吾は、1994年6月4日生まれ。東京都出身。京都大学法学部に在籍中。倉田紘顕は、1994年6月11日生まれ。神奈川県出身。京都大学総合人間学部卒。
座右の銘は、岩永が「天は人の上に人を作らず」、倉田が「不動心」。

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(取材・文/沢野奈津夫@HEW