【インタビュー】大原櫻子の10thシングル『I am I』は、連続ドラマ初主演&初主題歌のキュートなミディアムナンバー

2019/7/31 16:35

 現在、地上波の連続ドラマとしては初主演の『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』とNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。秋にはミュージカル『怪人と探偵』、来春にはミュージカル『ミス・サイゴン』への出演も決定。ここへきてさらに活躍の場を広げている大原櫻子の新曲は、『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』の主題歌でもある『I am I』。自ら作詞を高橋久美子(ex.チャットモンチー)に依頼したという『I am I』に託した思いなどについて話を聞いた。

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■自分の出ているドラマに自分の歌でというのが、すごくうれししい

──意外なことに、連続ドラマの初主演&初主題歌は今回が初めてだそうですね。

大原:そうなんです。すごくうれしいです、自分の出ているドラマに自分の歌で、というのが。曲自体も役柄を反映させて作っていただいた楽曲で。作詞の高橋久美子さんは『夏のおいしいところだけ』(2018年6月リリースの3rdアルバム『Enjoy』収録曲)で初めて歌詞を書いていただいたんですけど、その歌詞が本当に大好きで。それで今回もぜひ高橋さんでと、私がお願いしました。実際に役柄を演じて感じたことを久美子さんに伝えて、歌詞を書いていただきました。

──具体的にはどんなことを伝えたのですか?

大原:主人公はタイムリープという特殊な力を持っている女の子で。タイムリープして時間をさかのぼって事件を解決していくんですけど、その力にすごくコンプレックスを持っているんですね。事件を解決して困ってる人を助けたいけど、水を被らなきゃタイムリープできないし、そうすると人には変な目で見られるし......って。なんかそういうことって、私たちにもあるなぁと思ったんです。人って何かしらコンプレックスがあって、後ろめたくなる日があったり、前向きになれない日もあったりするから。そんなことをヒントに書いていただけないか、っていうようなことを伝えました。


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大原櫻子 新曲『I am I』を発売



■コンプレックスがあるから成長するんだと思うんです

──大原さんにもコンプレックスはありますか。

大原:ありますよ~。もうめっちゃあります。でもコンプレックスって、ないとダメだなって思うんですよね。コンプレックスがあるから努力もするし、何かに悩んでる人の気持ちもわかるんじゃないかなって。結果、自分自身も成長するみたいな。そのあたりのデリケートな感情を、久美子さんが本当にかわいらしくすてきに書いてくださって。"ため息を全部はきだして 綿菓子にしてあげよう"とか"でこぼこの未来たちがポケットの中ではしゃぐから"とか、ホントにかわいらしい歌詞だなぁと思って。しかもすごく意見が合うというか、「こういうことを表す、いい言葉ないかな......」って思ってるときに、「そう! それです!」みたいな言葉を「これ、どう?」ってパッと出してくれるので。言葉を通わせずとも通じる何かがあるなっていう。

──すると歌うときも、すごく近しい気持ちで歌えました?

大原:何も着飾らないで歌えました。かなり大原櫻子としてストレートに歌えたなって思います。逆に2曲目の『未完成のストーリー』は番組のイメージで歌ってますね。これも作詞は久美子さんなんですけど、『I am I』とはまた全然違うキラキラした感じのラブソングになってます。


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通常版『I am I』


■恋愛に一生懸命な姿が、ある意味、うらやましかった(笑)

──『未完成のストーリー』はAbemaTVの『恋する週末ホームステイ』のテーマソングですが、まさにピッタリの楽曲ですね。

大原:すごくキャッチーな曲ですよね。これもテーマソングのお話しをいただいてから作りました。事前に番組を見たんですけど、恋愛に一生懸命になってる女の子たちがホントにかわいいくて。その姿をイメージして歌ってます。自分にはない部分だから、ある意味、うらやましく思いつつ(笑)。

──自分の恋愛観とはちょっと違いますか?

大原:私、けっこうドライなんですよ。たとえば好きな人のことを思って寝られないとか、あんまりないほうで。「あの人とデートできたらいいな~」とか思っていても。

──寝ちゃう。

大原:カーッと寝ちゃう。気づいたら朝でした、みたいな(笑)。だから『未完成のストーリー』の恋愛に対して外向きに頑張ってる女の子が、すごくかわいく感じました。

──『I am I』とはかなり違う女の子が目に浮かびますね。どちらかというと『I am I』は自分の内側を見ている女の子だけれど。

大原:そうそう、そこがかわいい。そう思うと『未完成のストーリー』は外向きの一生懸命さがかわいくて、『I am I』は内向きの一生懸命さがかわいいと言えるかもしれない。アピールの仕方が違うというか。

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■歌に込めた感情が、英語詞になると頭から抜けてしまう

──3曲目の『泣きたいくらい -English ver.- 』(2018年4月リリース、9thシングル)は英語詞によるセルフカバーですね。

大原:はい、こういう形で歌いなおすのは初めてなんですけど。英語で何か歌いたいっていうのは、前からずっと言ってたんです。この『泣きたいくらい』は私の曲の中で海外で今年最もよく聴かれている曲だったので、だったら英語バージョンで歌ってみようかということになって。

──日本語として完成してるものを英語で歌うのは、どんな感じがするものですか。

大原:難しいですね。発音も難しいし、意味も日本語詞と照らし合わせながらじゃないと、感情が込められないし。どういう感情を込めた歌なのかわかっているのに、英語になると頭から抜けちゃうんですよね。ただ面白かったのは、"泣きたいぃ~くら~い"が"I think I'm gonnna cry"なんですよ。"くらい"と"cry"で「オォ~~~!」みたいな、みんな感動するみたいな(笑)。

──英語になると、だいぶ曲の印象が変わりますね。明るく感じられるというか。

大原:私もそう思いました。たぶん発声の違いなんでしょうけど、英語で歌ったほうが大人っぽく聴こえますよね。あと切なさも違って、日本語だと"泣きたいくらい好き......"だったのが、英語になると"あなたが好きっ! 泣きたいくらい、好きっ!!"になる感じ(笑)。それが面白くて。次はオリジナルの英語曲にも挑戦してみたいと思いました。

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初回版『I am I』



■もっと自分を愛してあげようって、最近特に思うようになりました

──今年は秋にミュージカル『怪人と探偵』もありますが、今後の予定も教えていただけますか。

大原:『怪人と探偵』は9月なので、その稽古の前に他にちょっとお芝居があって。音楽のほうも、来年にかけて考えていることがあるので、相変わらずバタバタしていますね(笑)。

──最後に座右の銘を聞かせてください。

大原:『I am I』の歌詞に出てくるフレーズなんですけど、"私は私を 信じてあげましょう"ですね。自分を信用するって難しいな、なかなかできることじゃないな、実は一生の課題かもって思ってるときに、この歌詞が来て。すごく救われたんですね。なんていうか......自分を裏切ってやっているから、いいものが生まれることもあると思うんです。たとえば、もう体が限界......と瞬間思っても、まだいける!って思うから壁を越えられることってあるじゃないですか。でもそこで無理をして、結局、体調をガタガタに崩すこともあるんですけど(苦笑)。そういうことも含めて、もっと自分を愛してあげようって、最近特に思うようになりました。それが自分を信じてあげることになるんじゃないかなぁって。

(取材・文/前原雅子)

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大原櫻子(おおはら・さくらこ)
1996年、東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。
2013年、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢(ばってき)され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。
2014年、女優として『日本映画批評家大賞 "新人賞"』、歌手として『第56回輝く!日本レコード大賞"新人賞"』を受賞。以降、歌手活動と並行して、数々のテレビドラマや舞台へ出演。
2018年「新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 」ランダムスター夫人を好演。
2019年2月、戸田恵梨香さんとのダブル主演映画「あの日のオルガン」(平松恵美子監督)が公開。
5月~7月にかけて、全国10カ所で5th Anniversary コンサート開催。
7月からはテレビ東京にて放送されるドラマパラビ「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」にて自身初となるドラマ主演を務め、また9月~10月には、新作ミュージカル「怪人と探偵」に出演する。2020年、帝国劇場「ミス・サイゴン」ヒロイン キム役にも決定。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。