ここから本文です

第3話まで来たドラマBiz『リーガル・ハート』。
視聴者の焦点を明確に絞った、ビジネスや経済がテーマとなっている。1話完結のシリーズで、毎回ゲスト出演する豪華なキャスティングや、丁寧に創り上げられるストーリーのクオリティの高さは、見応えがあり満足感がある。

サムネイル

反町隆史主演『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』


【無料配信】『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』最新話を配信中>>

■キャスティングの妙

再建弁護士・村越誠一役は反町隆史。
村越のボス弁護士・米倉正臣役に橋爪功、辛口で敏腕な事務の永井茜役に小池栄子、弁護士の事務員・池田伸司役に、堀井新太がレギュラー出演している。

この4人の四角関係だけでも、物語はかなり立体的になっているが、依頼人とその会社に関わる登場人物がゲスト出演し、ストーリーの躍動感は一気にパワーアップする。
第1話では、危機に陥った水産会社社長(石黒賢)・その妻(高橋ひとみ)・メインバンクの審査部長(高嶋政宏)が良い味を出していた。第2話では、つぶれかかった旅館の女将(銀粉蝶)・跡を継ぐ女将(矢田亜希子)が感動を呼んだ。

そして第3話では、老舗呉服店「なみの」の再建をかけ、社長の波野公介役に須田邦裕、その姉の愛子役に堀内敬子が登場し、厄介な乗っ取り屋・宅磨譲司役に徳重聡が出演した。
シーズン毎に必ずどこかで何かを演じていると言ってもいい程、大忙しな須田邦裕の安定した演技、しっとりとその役になじむ堀内敬子の温かさを感じる演技も好感触だったが、今回のすごみは徳重聡の色気と怪しさ、さらに悪さだった。

徳重聡は石原軍団からキャリアをスタートし、数々のドラマや映画、舞台で活躍しながら、声優としても活動している。
長身でスマートだが、パワーみなぎる目ヂカラで、"流し目王子"なる詐欺師のように老舗呉服店「なみの」に滑り込む。蛇のように捕らえた獲物は絶対逃がさず、愛子に近づき、会社の資産を吸い上げようとする。

若すぎてもインチキくさいし、年を取りすぎていても勢いがない。
40代に足を踏み入れたばかりで脂ののった今の徳重聡だからこそ出てくる、圧倒的な存在感がうっとうしくも目が離せない。
ニヤッと笑った時のしたたかで嫌みな感じ。愛子を強引に引き寄せる時の"オトコ"を最大限に醸し出すエロさ。ことの運びに憤慨し、大暴れする大胆な爆発力など、"悪の中の悪"を全身全霊で演じきっている。
徳重聡の演技に、嫌悪感を覚えたら、それはストーリーに引き込まれた証拠だ。

■時代の風

このドラマの魅力は、役者たちの演技だけでなく、原作にもある。
村松謙一が著したノンフィクション小説『いのちの再建弁護士~会社と家族を生き返らせる~』は、2012年に発行され、今年文庫本として再発行されている。著者自身が、現役続行中の再建弁護士であることから、難しい法律や裁判の仕組みなどを視聴者にわかりやすく説明し、図解解説があるのもドラマに生かされている。

何より中小企業の倒産は、時代に合った設定であり現実味がある。
人ごとではないリアリティが視聴者の心を掴(つか)む。第3話では会社を立て直すのとは別の方法で、依頼人と従業員たちを救うことになるが、ありきたりではないストーリー展開に、意外性と爽快感のある結末が気持ちよく、次回への期待へとつながる。
かつて『GTO』で豪快な熱血教師を演じた反町隆史が、20年の歳月を経て時代の変化に併せた静かな熱血弁護士を好演している。いわば閉塞(へいそく)状況が続く現代に、次世代への期待を抱かせるすがすがしい風を吹かせてくれていると言えよう。

第4話の舞台は製氷会社MIZUHASHI。
メインのゲスト出演は、3代目社長・水橋大介に林泰文。子役から出発し、映画『青春デンデケデケデケ』では主役を務めた。以降は活動と演技の幅を広げ、200作近くに出演する名脇役だ。
他に会社の従業員役に松井玲奈と渋谷謙人が控える。
今回は甘い経営の社長をいったん突き放す村越(反町隆史)だが、若い社員のために再建に向けて動き出す。どんな人情がからみ、依頼人を救う手法は何か、また見逃せない一話になりそうだ。

【無料配信】『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』最新話を配信中>>

コラムニスト:はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ