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テレビ東京の水曜深夜1時35分、実験的かつユニークな『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』が放送されている。主演・水野羽衣役を大原櫻子が演じている。

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大原櫻子主演『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』


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早くから歌手・俳優・ラジオパーソナリティとマルチな才能を発揮している大原櫻子。
17歳にして映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインに抜擢(ばってき)。18歳にしてシングル「頑張ったっていいんじゃない」をリリース。さらに『水球ヤンキース』(フジテレビ)で連続ドラマにレギュラーとして初出演している。さらに19歳にして、「瞳」で『第66回NHK紅白歌合戦』の初出場を果たした。
まさにシンデレラガールだ。

■売りは大原櫻子の"ぬれ場"

物語の主人公・羽衣は、ごく普通の大学生。
就活の真っ最中だが、探偵事務所を営んでいる兄・淳之介(矢本悠馬)の手伝いもしている。
その探偵事務所は、父・進吾(大堀こういち)が営むラブホテルの一室をあてている。ラブホテルへの出入りで、羽衣は人目が気になり、一人暮らしをしたいと願っている。

羽衣には彼女だけが持つ不思議な力がある。
水にぬれると過去にタイムリープできるという能力だ。過去へ戻る時は兄の手でずぶぬれになり、現在へ戻ってくる時は自分でたらいやバケツの水をかぶってぬれている。

放送時間30分のショートドラマの中で、大原櫻子は最低でも2回はびしょぬれになる。ドラマ最大の売りと言えよう。
今回の第6話では、事件の真相がつかめず、「もう一度行ってくる!」と言って2回も過去へ行ったのだから、4回もぬれている。

女性がずぶぬれになると、独特の雰囲気が出る。
一人の男を巡る十人の女の物語を描いた『黒い十人の女』(2016年 読売テレビ)を彷彿(ほうふつ)とさせる。毎話どこかで十人の女がコップの水や飲み物などを別の女にぶっかけるシーンが出てくるが、低予算で緊張感のあるシーンを入れるにはもってこいの演出だった。
今回もラブホテルの浴室で、バケツいっぱいの水が大原櫻子に思いっ切りぶっかけられる。いくつかのアングルで、スローモーションも出てくるが、水もしたたる彼女の顔のアップは、多くのファンを狂喜乱舞させていることだろう。

■大原櫻子以外の魅力

ストーリーはいたってシンプル。
探偵事務所に依頼に来たゲストのストーリーが毎回展開され、内容も特にシリアスでもないので、気軽に見ることができるのが特徴だ。

それにしても深夜2時近くの時間に、「ラブホテルの一室で大原櫻子がびしょぬれになる」というコンセプトは、かなりエグい。
しかもドラマの主題歌を歌っているのも大原櫻子。番組内で彼女が歌うシングル「I am I」を視聴者にプレゼントもしている。

大原櫻子の売り出し作戦ともとれるが、視聴者の反応は賛否に別れているようだ。
それもそのはずだ。彼女のファンにとっては、歌もあり演技もあり"ぬれ場"もありという、お宝満載な30分となっている。
そうでない人々にとっては、マニアックなストーリーが売りの深夜ドラマとはちょっと違う内容で、滑った感がなくはない。

しかし、否定するのは早い。
兄と父とゲストの依頼人で繰り広げられるラブホ内でのやりとりは、まるで小劇場で見る小さなお芝居の一幕のようで、懐かしさと滑稽さが笑いを誘う。いつの間にか、次の展開(というよりオチ)を待ってしまうのである。そして、あれよあれよという間に30分が過ぎている。
漫画や小説原作のドラマが増えている昨今、特に今クールは原作ベースのドラマラッシュとなっている。その中にあって、オリジナルの書き下ろしというのは、一匹オオカミ的な野心も感じられ、どんなエンディングに持ち込むのか興味は尽きない。

さらに大原櫻子だけではない。
ストーリー中で、羽衣が大学でできた唯一の友達・台湾人留学生のヤン(ヤオアイニン)が、大原櫻子に負けず劣らずとてもかわいい。
片言の日本語でセリフの言い回しもたどたどしいが、90年代に大ブレイクしたビビアンスーを思い起こさせる。

きっと水曜深夜に、萌(も)える若者が少なくないだろう。

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コラムニスト: はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所

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