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本当は縮れ毛なのにストレートのサラサラヘアを装い、空気ばかりを読む。結果として思うように振る舞えないOLだった凪(黒木華)。

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『凪のお暇』主演の黒木華


母・夕(片平なぎさ)がネットで毒親と話題『凪のお暇』>>

ところが周りに内緒で付き合っていた営業部のエース・慎二(高橋一生)が、「凪(なぎ)と会うのは性行為だけが目的」と同僚に話しているのを目の当たりにし、これまでのストレスが爆発してしまった。

会社を辞め、恋人と別れ、郊外のボロアパートに引っ越しすることになった。しばしのお暇だ。

■お暇その後

やがて新たな生活も落ち着き、アパートの住人たちとともに時間を過ごせるようになった。また職安でできた友達・坂本龍子(市川実日子)との仲も深まってきた。

近くのコインランドリーが廃業になりそうだと聞き、坂本と凪(なぎ)は思い切ってそこを買い取り、カフェも併設した町の憩いの場にしようと事業経営に乗り出すことを決意する。

「初めて、自分のやりたいことを見つけ、それに向かって動いている」
今までの自分の殻を脱ぎ捨て、たくましくなってきた凪(なぎ)。ところが北海道の母・夕(片平なぎさ)から電話が来ると、母が求めている答えと空気を読み取り、ガッカリさせないよう、喜ばせようとうそをつき、またサラサラヘアの元の凪(なぎ)に戻ってしまうのだった。

いっぽう仕事バリバリの営業マンで、空気を読んで何でもできてしまう慎二は、凪(なぎ)にフラれてからは、何かと理由をつけて凪(なぎ)の住む立川に足を運んでしまう。ところが「号泣しているところを見かけた」と言う人が続出する始末。慎二の方も、これまで装ってきた自分と、本当の自分の心との間で葛藤していたのである。

■変化した空気

表向き人もうらやむ慎二の家族は、実はうそで固められ、家族関係は崩壊してしまっていた。
その陰でネット動画を配信している兄。彼の存在に頭を悩ませ、仕事のトラブルも重なり、そして何とか切り抜けたかに見えた仕事のイベントで、ついに過呼吸になり倒れてしまった慎二。

自信満々で、これまで完璧に取り繕ってきた慎二が、一気に崩れ落ちる瞬間だった。
会社でも凪(なぎ)にも、決して涙を見せることがなかったが、ついに感情の蛇口が壊れて、全開になってしまった。
慎二と凪(なぎ)との間にも、今までとは別の空気感が漂い始めていた。

ところで初めての恋を知ったゴンと凪(なぎ)の間にも、これまでとは別の空気が流れ始めていた。どこかぎこちなさがあり、ゴンの気持ちにも変化が現れる。

■親を乗り越える!

凪や慎二のこれまでの振る舞いを見ると、"生い立ち"や"家族"はかけがえのない財産でありながら、同時に負の遺産にもなり得るということを改めて感じさせられる。
子供が人として成長していく上で欠かせないのは、"ありのままの自分"を受け入れてくれる親や家族がいること。それだけのことで、子供の心にとってはどれだけの栄養になっていることか。

大人になって初めて、これまでの自分と向き合い、なりたい自分に変わろうとしても、人間形成の過程で得られなかった過去が立ちはだかる。マイナスを取り払い、現在と未来の自分に生まれ変わることは、果たしてできるのだろうか。

アパートの住人で、温かく凪(なぎ)に接するみすず(吉田羊)・うらら(白鳥玉季)・緑(三田佳子)。さらに友人の坂本龍子も、スナック「バブル」のママ(武田真治)もゴンも、みんなが凪(なぎ)を含めお互いをそのままを温かく受け入れ、応援している。

誰かに認められることが、どんなに素晴らしいことか。
きっとどんな人間も、それを力に強く生きていける。
「親」という子供にとって圧倒的な存在と、ありのままの自分で接する事ができたら、凪(なぎ)や慎二は本当の幸せを掴むことができるのではないか。

ピンチに立たされた凪(なぎ)は、今後母にどう立ち向かうのか。
いよいよ9~10話がドラマのクライマックスになるようだ。凪(なぎ)vs.慎二・凪(なぎ)vs.母・凪(なぎ)vs.ゴン、そして慎二vs.慎二の家族の行方がどうなるのか、楽しみでならない。

母・夕(片平なぎさ)がネットで毒親と話題『凪のお暇』>>

コラムニスト:はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所

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