『時効警察はじめました』第6話は"プロレス編" 男色ディーノ×HARASHIMAもプロレス愛あふれる現場に感謝

2019/11/21 18:29

11月22日(金)よる11時15分よりテレビ朝日系にて放送される金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』第6話は、プロレスラーがリング上で息絶えた時効事件をめぐるストーリー。DDTプロレスリングが全面協力しており、HARASHIMA、佐々木大輔、男色ディーノの3選手がゲスト出演する。

プロレスラーも"表現力"が問われる職業。ドラマ出演にどのような気持ちで挑んだのか? そして、ゲスト女優の寺島しのぶのプロレス愛がさく裂した裏話とは? HARASHIMAと男色ディーノが『時効警察はじめました』の"プロレス編"の舞台裏を明かした。

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『時効警察はじめました』第6話 "プロレスラータイトルマッチ殺人事件"より


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■リング上では天敵の2人が師弟演じる

――おふたりは今回どんな役を演じたのでしょうか? 男色ディーノ選手は普段、ゲイレスラーとしてコミカルな試合の印象が強いですが......。

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ


ディーノ「私が演じた『気合プロレス』の元チャンピオン・土倉髑髏は、すごく悪い人よ。ヒヨコとかを握りつぶしちゃうような雰囲気で、普段の"男色ディーノ"とは全然違った残虐ファイトを繰り広げるのよ」

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『時効警察はじめました』出演時について語るHARASHIMA


HARASHIMA「残虐ファイトっていう意味では普段も近い部分はあるけど......(笑)」

ディーノ「ウソォ? HARASHIMAさんは役でも違和感ないわよね」

HARASHIMA「僕が演じた高原本気は、『気合プロレス』の現エースで、けっこう素に近い感じで演じています。もう1人ゲスト出演した佐々木大輔は、時効事件で殺された看板選手・丸山真剣役なんですが、高原本気の師匠でもあって、演じていて違和感がすごい(笑)」

――HARASHIMA選手と佐々木選手は、リング上で何度もぶつかり合ってきましたもんね。むしろ天敵に近いイメージがあります。

HARASHIMA「お互い師匠と弟子で、僕はどうしても師匠にかなわなくて......。まぁドラマならではのファンタジーですよ(笑)。プロレスファンが見たら、なんじゃこりゃって感じで逆に楽しめると思う」

――佐々木選手はヒールレスラーで、破天荒な生きざまから"カリスマ"と呼ばれていますね。

HARASHIMA「ところが役は間逆なんですよ。ベビーっぽいストイックな職人タイプのプロレスラーを演じています。セリフの量も多かったのに、意外と演技がうまくて驚きました」

ディーノ「完全にセリフを覚えていたというウワサよ。意外な生真面目さを発揮していたわね」

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ(左)とHARASHIMA(右)


――ここまでしっかりセリフがあるドラマ出演はおふたりとも初めてだそうですが、演技をしてみていかがでしたか?

HARASHIMA「スタッフさんがすごく褒めてくれるので勘違いしています(笑)」

ディーノ「完全に踊らされる! われわれ的には100点、120点のつもりで頑張っているんだけど、客観的に見たらそうでもないのかもしれない(笑)。頑張ってセリフを覚えてきたはずなのに、カメラが回ったら飛んじゃうのよね......」

HARASHIMA「セリフを言いながら、ここで顔を洗って、蛇口を締めて......とか動きがつくと一気に混乱するんですよ」

――プロレスも表現力が問われる仕事なので、演技にも通じるものがあると思っていました。

ディーノ「そう思うじゃない? われわれもそう考えて思い上がっている部分があったわ。でも求められる能力がまた別なのよね」

■寺島しのぶはプロレスラーの才能あり!?

――撮影現場で印象的だった出来事はありましたか?

ディーノ「私が緊張してセリフを忘れてしまって申し訳なく思っていたら、オダギリジョーさんが『適当でいいよ。だいたい流れが合っていたらいいんだよ』とフォローしてくださいました。それで適当にやってみたら、監督に『あ、そこセリフ違っていますね!』とちょっと怒られたという(笑)」

HARASHIMA「レフェリー役の柳葉敏郎さんは長せりふでNGが続いたとき、自分の顔をパンパンとたたいて、『どうしたギバちゃん!』と自分に喝を入れていました。自分のことギバちゃんって呼ぶんだ!って(笑)。あれだけベテランの方でもプレッシャーを感じるんだなと、良い光景が見られました。あと寺島しのぶさんのブリッジがすごくきれいだったんですよ!」

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ(左)とHARASHIMA(右)


――寺島さんは、気合プロレスのCEO役ですね。ご自身もクラッシュ・ギャルズの大ファンで、プロレス好きだとか。

HARASHIMA「現役プロレスラーでも、アップしていない状態でブリッジすると体に負担がかかっちゃうんですよ。だから心配したんですが、かなり体勢をキープできていて、『舞台で反る動きもしているし柔軟性は高いのよ!』とおっしゃっていました」

ディーノ「吉岡里帆さんが卍(まんじ)固めをかけるシーンを見て、寺島さんもやってみたくなったのか、カメラが回っていないところで『卍(まんじ)固めのやり方を教えて』と頼まれたのよ。こちらとしても、教えるのはいいけど足元ふらつくんだろうなーと思っていたら......まさかの一発成功。筋がいいわよね。寺島さんは昔の女子プロレスが大好きで、プロレスの話になると止まらない。卍(まんじ)固めも実は普段からやってるんじゃないかしら」

――寺島さんのプロレス愛がすごい......! ほかに印象に残ったことは何でしょうか?

ディーノ「プロレスとドラマは違う形式で成り立っているんだということを間近で見ることができて感慨深かったわね。リングは一発勝負だけど、ドラマはひとつのシーンを撮るのにも角度を変えたりして何回も撮る。人を楽しませる手段はいっぱいあるんだと感じたわよね。あと俳優さんはスイッチのオンオフの切り替えがうまい!」

HARASHIMA「僕たちプロレスラーは自分の入場曲でスイッチが入るけど、俳優さんはそういうのがありませんからね」

ディーノ「休憩が終わるとすぐスイッチが入るし、カメラが回ったら、もうひとつ別のスイッチが入る。自分で何かオンオフのきっかけを決めているのかな? それは別の機会があったら聞いてみたい気がするわ」

HARASHIMA「あと集中力がすごいですね。同じ演技を何回でも繰り返してできますからね。試合は1回なので、僕らは集中力がない(笑)。『角度を変えてもう1回お願いします』って言われるけど、つい『せっかく今うまく言えたから、もうそれでいいじゃん!』って思っちゃう(笑)」

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ(左)とHARASHIMA(右)


■ドラマの"聖地巡礼"のつもりで会場に

――人気ドラマで、これだけがっつりプロレス編が放送されるのはプロレス業界的にもうれしい出来事ですね。

ディーノ「ただの舞台設定としてプロレスを選んだ感じではなく、こちらに歩み寄っていただいた感覚がすごくあったわね。第6話の監督を担当した大九明子さんはもともとプロレス好きだそうで、会場にも何度か足を運んで、かなり早い段階から下準備をしていたそうよ。あの熱量で作品を作っていただけるのは、プロレスラーとしてもありがたいことよね」

HARASHIMA「やはり普段プロレスを見ない人にとっては説明が必要な題材じゃないですか。でも、すんなり自然と見ることができるようになっている上に、プロレスの世界で起こりそうなこととしてのリアリティも追求していただきました。後楽園ホールで撮影したとき、メイク室で吉岡里帆さんが『今日のエキストラさんは、プロレスの試合も見られてラッキーだね』と話していたのはうれしかったなぁ......」

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ(左)とHARASHIMA(右)


――今回のドラマをきっかけにプロレスに興味を持つ視聴者もいるかと思います。DDTプロレスリングの魅力はどこにありますか?

ディーノ「『プロレスは男性の趣味』というイメージを持っている女性は多いかもしれないわ。でもDDTの観客の男女比は半々か、場合によってはむしろ女性のほうが少し多いくらい。初心者でも見やすいプロレスじゃないかしら」

HARASHIMA「ディーノがそれを言うんだ(笑)。いつも試合中にお尻を出している人が『見やすい』って......」

ディーノ「たしかに、どの立場から言ってるのかしら(笑)。でも私のお尻は見やすいお尻だから!」

HARASHIMA「プロレス会場に来れば、非日常を感じることができます。中年男性がお尻を出して他人の顔に押し付けるとか、日常生活で見ることはないじゃないですか(笑)」

ディーノ「そもそも人を殴ったり蹴ったりすること自体、日常生活ではありえないからね。プロレス会場は、普段絶対やってはいけないことを見ることができる空間なのよ」

HARASHIMA「うちはプロレス団体の中でも、とくに普段やったら怒られることをやっている団体ですからね。車で人を轢(ひ)いたり、いろんなところで花火を打ったり......。コミカルな試合から激しい試合までバラエティ豊かに楽しめるので、プロレス初心者なら、とりあえずDDTを見れば、『激しい試合が好きだな』とか『楽しい試合が好きだな』とか自分の好みがつかめるかもしれません」

――ちょうど11月24日にも後楽園ホール大会がありますし、年末年始もいろいろ大会がありますね。

ディーノ「そう。土日祝日、年末年始と試合が詰まっているから、『休みが合わない』は言い訳よ(笑)。ぜひ『時効警察はじめました』の聖地巡礼をするつもりで、DDTの会場に来てみてちょうだい!」

金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』
テレビ朝日系にて放送
第6話 11月22日(金)よる11:15~0:15(※一部地域を除く)

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『時効警察はじめました』出演時について語る男色ディーノ(左)とHARASHIMA(右)


■『時効警察はじめました』第6話あらすじ
エンターテインメント重視のプロレスを取り入れるというCEO・枕木葵(寺島しのぶ)の英断で、倒産寸前の状態から人気プロレス団体へと成長した「気合プロレス」。実はこの成功劇の途中には、世が騒然となる事件が起こっていた。それは25年前――看板選手の丸山真剣(佐々木大輔)がチャンピオン・土倉髑髏(男色ディーノ)に挑み、ベルト奪取に成功した「気合プロレス」タイトルマッチでの出来事。会場が沸きに沸く中、葵がトロフィーを渡そうとすると、丸山が立ったまま息絶えていることが判明したのだ! 死因は頭部強打による脳内出血。遺体の頭部を調べたところ、試合前に負ったと思われる「3」の形に似た奇妙な傷跡があったため、本件は殺人事件として捜査されることに......。土倉、葵、現在はシューレス猿又(柳葉敏郎)と名乗っているレフェリーのレッドシューズ猿又、高原本気(HARASHIMA)ら所属レスラーが疑われたが、真相は解明されず、時効を迎えてしまっていた。

この事件を"趣味"で調べることにした霧山修一朗(オダギリ ジョー)と助手の三日月しずか(麻生久美子)は、最近プロレスにハマッている新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)に案内され「気合プロレス」を訪問。葵と事件について話した霧山は、丸山のことを話すときに出る"ある口癖"が引っかかり......。

その矢先、今では「気合プロレス」のエースである高原が丸山の弟子だったこと、さらに丸山が高原以外のレスラーを一方的に敵視していたという内部情報が浮上。霧山と三日月も彩雲に続いて「気合プロレス」の一般練習生となり、外からはなかなか見えない人間関係を探り始める。すると、丸山が葵ともたびたび衝突していたことが判明。だが、葵はその件についてはだんまりを決め込むばかりで......!? そんな中、新たな疑惑を招くような言葉が、高原から飛び出す――。

■男色ディーノ
1977年5月18日生まれ、広島県尾道市出身。身長179cm、体重105kg。2002年4月デビュー。日本が誇る(?)ゲイプロレスの第一人者として、リップロック(キスで相手の息を止める)などの"男色殺法"を駆使する。

■HARASHIMA
年齢非公表、東京都出身。身長178cm、体重90kg。2001年8月デビュー。どんなスタイルでもこなす順応性を持つDDTプロレスリングのエース。11月3日、東京・両国国技館大会にてKO-D無差別級王者のベルトを奪取。

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(取材・文/原田イチボ@HEW