ドラマ『Re:フォロワー』をきっかけにシェイクスピアが流行? 関連書籍の売上好調

2019/11/26 17:52

イケメン俳優が多数出演する朝日放送テレビ『Re:フォロワー』の影響で、若者世代にシェイクスピアのブームが訪れる? ドラマ公式サイトは、「事件です...!」と反響に喜びを示している。

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ドラマ『Re:フォロワー』


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『Re:フォロワー』は、「悩みや不満をぶつけると、選ばれた者だけに『言葉』が与えられ、解決してくれる」と話題のSNS"クレシダ"を運営するメンバーたちが、依頼者から寄せられる悩みを解決していくサスペンスだ。ダブル主演を務める西銘駿と塩野瑛久に加え、佐藤流司に和田雅成と、注目のイケメン俳優たちが出演することで話題になっている。

"クレシダ"と聞いて、「おや?」と思った人もいるかもしれない。クレシダとは、シェイクスピアの戯曲『トロイラスとクレシダ』から取った名前だろう。トロイ戦争のさなか、トロイの王子・トロイラスは、神官の娘・クレシダと愛を誓い合う。しかし、クレシダはギリシャ軍に引き渡され、ギリシャの将軍・ディオメデスの愛を受け入れる――。戦争で引き裂かれる男女を悲劇的でありながら喜劇的、風刺劇的にも描いており、「シェイクスピア最大の問題作」と呼ばれている物語だ。

また、クレシダのメンバーたちのアカウント名は、『お気に召すまま』のロザリンドや『オセロー』のイアーゴー、『ハムレット』のポローニアス、『テンペスト』のエアリエルと、こちらもシェイクスピア作品にまつわる名前がつけられている。ほかにも有名なセリフの数々が登場し、同ドラマにおいてシェイクスピアは重要な鍵となっている。

クレシダとは、不実な女の代名詞的なキャラクターだ。クレシダのメンバーたちの真の目的とは? そして、11年前に起きた"クレシダ事件"の真相とは――? 謎が謎を呼ぶストーリーを深く理解するために、シェイクスピア作品に興味を持った視聴者も多いようだ。

同ドラマにも登場する、白水社から出版された『トロイラスとクレシダ』と『テンペスト』は急きょ重版されることが決定した。さらに一部の書店では、白水社のシェイクスピア書籍に『Re:フォロワー』仕様の帯が付いて販売中。展開書店のひとつである「ジュンク堂書店 池袋本店」の公式Twitterアカウントが11月25日に発表した「今週の文芸書ランキング」によると、上位10冊のうち、なんと『Re:フォロワー』関連書籍が4冊もランクインしている。

ドラマの公式Twitterアカウントは、こういった反響に「みなさま、事件です...!」「みなさま、またしても事件です...!」と喜びを示している。「#これはもしや #シェイクスピアブーム」と冗談めかしてコメントしているが、日本での知名度はそれほど高くない『トロイラスとクレシダ』が重版したのはたしかに大事件だろう。

なお、『Re:フォロワー』は、ドラマと同じく西銘駿、塩野瑛久、和田雅成、喜多乃愛、谷口賢志、佐藤流司が出演する舞台版が2020年6月に上演することが決定した。ドラマもクライマックスに近づき、さらに作品が盛り上がっていく中で、シェイクスピア人気も高まっていきそうだ。

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(文/原田美紗@HEW