ビジネス成功にはワケがある~『がっちりマンデー』が教えるビジネス大成功の秘訣(ひけつ)~

2019/11/27 17:20

「日曜日に勉強して月曜日から実践!」と謳(うた)う『がっちりマンデー』。
一見当たり前にみえるビジネス成功の裏側を見せている。

先々週は大胆なチェンジで店舗を急増させた秘密に迫っていたが、一転して今週は地味チェンジが成功の秘密となった。

サムネイル
『がっちりマンデー!!』


成功の裏にはワケがある>>

■大胆な作戦

先々週の成功例は、従来のやり方を大胆に一変させて店舗を急増させた例だった。

例えば6年でチェーン店を3から120に増やした「魚べい」。
回転ずしなのに回転レーンを辞め、高速レーンだけにすることで大成功した。その秘訣(ひけつ)は、商品がすべて握りたてという新鮮さが客に受けたこと。

実は店にとってもメリットがあった。
回るだけで選ばれず、乾いて廃棄する商品がなくなったこと。さらにオープン前の準備が少なくなった。経費削減ができたのである。

洋菓子屋のBAKEも逆の発想で大当たり。やはり6年で1店舗から104店舗まで増やしている。
この種の店は、品ぞろえの多様さで客の目を惹(ひ)きつけている。ところがこの店では、チーズタルト1種類しか置いていない。

1種類だけのお菓子を店内で焼き上げるようにすると、おいしそうな香りが漂い客を引き付けるようになった。
店舗も小さくて済み、アルバイトも作業がシンプルで覚えやすい。さらにガラス張りにして工程を見せることで、臨場感や清潔感が押し出せ、売上高増につながったという。
客が思わず立ち止まるような店作りが勝因のようだ。

■地味チェンジが儲(もう)けの近道

ただしビジネス成功は、大胆な一変だけでなく、地味チェンジでもある。
24日放送で取り上げたのは、地味でもアイデア次第で成功できる実例だった。

一般的には、企業も方針を何も変えないとじり貧になる。ただしガラッと変えると、従来の固定客を失いがちだ。あまり気づかれないよう、少しずつ変えていくのが利益最大化の近道という。

このやり方で成功したのが、マクドナルド・串カツ田中などだ

■マクドナルド 逆転の発想

マクドナルドは4年前、売上高が3765億円と最盛期の3分の2までに落ち込んだ。
そこで再起をかけて取り組んだのが、店舗での地味チェンジ。結果は去年までに最盛期に肉薄するまでに盛り返した。

地味チェンジの一番目は、「テーブルデリバリー」。
従来はカウンターで商品を注文すると、客はそこで商品を受け取り、各自が自分のテーブルまで運んだ。店ではこれを変え、注文した商品をテーブルまで持ってきてくれるようにした。
「荷物がある時など、とても助かる」
手がふさがっている場合や、小さな子供連れなどの客にはすこぶる好評だ。

二つ目は「ゲストエクスペリエンスリーダー」の配置。
おもてなしやお困りごとをサポートする専門クルーが店内を見て回り、客への細かい気づかいをしている。

三つ目は、定番のフィレオフィッシュを25年ぶりに地味チェンジ。
従来は捕った魚を船上で冷凍し、工場で解凍して加工、そして冷凍し直すという2回の冷凍工程があった。それを捕ったら船の上で加工して凍らせる。1回のみの冷凍にして、食材のおいしさをUPさせたのである。

従来のマクドナルドは超データ主義だった。
コスト低減・利益最大化を最優先する合理主義の経営で、セルフに徹してスピードアップとコスト削減を図っていた。
ところが人件費もかかる"おもてなし"は、一見損に見えるが、いろんな客のニーズに応えることで着実に売上が増えていった。

実は時代の流れに寄り添うことが、ビジネスでは最も大切だったのである。
今年は過去最高の売り上げが達成できそうだという。

■串カツ田中も地味チェンジ  

創業11年で全国に店舗を265まで増やし、年商76億円となった店もある。
串カツ田中だ。

同店の地味チェンジはたれの2度付け。
串カツ業界では絶対禁止のルールだったが、去年6月からOKとし、快進撃が続いている。
2度付けは衛生への配慮だった。ところが同店では、お客ごとに毎回ソースを交換することで問題をクリア。
年々ファミリー層が増えている状況に合わせた方針変更だった。
子供はつい2度付けしてしまうもので、禁止せずに済むことで、親はずいぶん楽になったという。

どうやらビジネス成功の秘訣(ひけつ)は、大胆な方針転換でも、地味チェンジでもなさそうだ。
要は時代と顧客ニーズの変化にあわせ、客に受け入れられるサービスを提供できるか否かにあるらしい。
この意味では、商売に限らず、サラリーマンのビジネスも同じような局面がある。

「日曜日に勉強して月曜日から実践!」と言わず、この番組を見て日々のやり方を改善できる者だけが、ビジネスの勝者になるのかもしれない。
ぜひ一度、視聴されることをお勧めしたい。

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文・鈴木祐司 次世代メディア研究所