ショートショート作家田丸雅智が『情熱大陸』に登場 "空想は、心を豊かにする"気軽で不思議な文学のススメ

2020/4/24 18:21

「ショートショート」とは「短くて」「不思議で」「印象的な結末がある」小説のこと。その現代における第一人者と目されているのが田丸雅智だ。4月26日(日)放送のTBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』に登場する。

サムネイル
『情熱大陸』ショートショート作家・田丸雅智


『情熱大陸』アーカイブがGYAO!にて無料配信中>>

シリーズ累計280万部を超えるショートショートのアンソロジー集『5分後に意外な結末』に作品を提供し、一躍その名を世に知らしめた。シュールでありながらノスタルジックな温もりを持つ田丸の作品に、ピース・又吉直樹など本好きが惜しみない賛辞を贈る。

代表作『海酒』は、一口飲むたびに子供の頃の幸福な思い出が眼前に広がる不思議な海酒(うみしゅ)を出すバーが舞台。原稿用紙10枚ほどの物語に、読者の心のひだを刺激する叙情を巧みに織り込む手腕が高く評価されている。

番組では小学生をターゲットにした新刊の執筆に密着している。自宅のリビングで愛猫の様子をうかがいながら、読み手がハッとするようなアイデアを練る様はなんともユーモラスだ。「もしもアルファベットのMが尺取り虫のように動き出したら...」「もしも自分の指紋が迷路になっていたら...」

効率重視の現代社会では見向きもされないような「空想」こそが、多くの人の心を豊かにするはずだと信じている。

活動は執筆にとどまらず、全国各地で開催している「ショートショートの書き方講座」は、参加者全員が90分で短い物語を作るというもの。これまでに2万人以上が受講し、取材期間中には少年院や海外の日本人学校からも依頼が舞い込んだ。

この4月からは講座の内容が小学4年生の国語の教科書に採用されるなど、教育現場でも注目されている。

現代におけるショートショートの可能性を最大化すべく、日々空想をめぐらす田丸雅智。その多彩な活動から、今よりちょっと豊かな未来のヒントが見つかるかもしれない。

■田丸雅智(たまる・まさとも)
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
2012年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。

「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。

自らが発起人となり立ち上げたショートショート大賞や、坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地で「ショートショートの書き方講座」を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。

「ショートショートの書き方講座」は、2017年から更生に活かしてもらうために少年院でも開催しているほか、イノベーションを生むためのワークショップとして企業などでも行われている。また2020年度から使用される小学校4年生の国語教科書(教育出版)にも採用された。

著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。雙葉中学校入試問題(平成29年度 国語)など、入試問題や模擬試験での採用も多い

『情熱大陸』アーカイブがGYAO!にて無料配信中>>

(文/トレンドニュース編集部)