"より早く、より簡単に" 新型コロナ・新しい診断キットの開発に挑むウイルス研究者『情熱大陸』

2020/5/ 8 16:35

ウイルス研究者・塩田達雄は、実験によってウイルスの感染の仕組みを解き明かすスペシャリスト。もう40年ほど、ウイルスと向き合い続けてきた。HIV(エイズウイルス)や、デング熱を引き起こすデングウイルス...扱うのは、どれも名だたる"人類の敵"ばかり。HIVの研究では、専門誌で日本人唯一の編集員を務めるほどの世界的な権威だが、そんな実績をよそに、塩田は飄々(ひょうひょう)と研究を続けている。

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『情熱大陸』ウイルス研究者・塩田達雄


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ところが、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)で状況は一変した。「自分にもできることがあるのでは...」そう考えた塩田は、日本のベンチャー企業など数社と手を組んで、重要なミッションに取りかかった。それは、新型コロナウイルスの「迅速診断キット」の開発だ。感染の有無を調べるためのもので、「PCR検査」よりも簡便でスピーディー、低コストなものを目指している。

その仕組みには、"唯一無二の技術"が使われていた。「医療の現場を助けることになる」と、意気込む塩田。緊急事態宣言が発表され、国内の状況も厳しさを増す中、国からも完成を急ぐよう声がかかっているという。

また塩田は新型コロナウイルスの増殖実験にも挑む。ウイルスを増やすことで、その性質を知り、またワクチン開発や診断キットの検証などに役立てようというのだ。未知のウイルスを相手に、実験は上手く(うまく)いくのか。そして、迅速診断キットの完成は...。

何重もの扉で守られた実験室の奥。新型コロナウイルス研究の最前線を取材した。

■塩田達雄(しおだ・たつお)
東京都生まれ。
大阪大学微生物病研究所免疫・生体防御研究部門、ウイルス感染制御分野教授。
東大医学部卒業後(医学博士)、東京大学医科学研究所に所属(助手→助教授)。
センダイウイルス遺伝子構造を世界で初めて明らかにした。
日本ウイルス学会、日本エイズ学会、日本感染症学会等に所属。

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(文/トレンドニュース編集部)