【インタビュー】ヤユヨ、目でも楽しんでるアピールを捉えてほしい

2020/6/29 12:00

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップをもとに、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

今回の選出アーティストは、Debut Mini Album『ヤユヨ』を6月10日に先行配信リリース、8月5日にCDリリースするヤユヨ。結成1年半ながら勢いを加速し続ける、関西弁が粋な等身大の現役女子大生。そんな彼女らが真っすぐに音楽に向き合い日常から生み出す音楽とは? 初の書き下ろしタイアップソングを始めとした収録曲の制作秘話、そして未来への思いを訊(き)いた。

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3人組ガールズバンド・ヤユヨ


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■ちょっとした楽しみが増えた方がキュン!とする

──現役女子大生とのことですが、学校とアーティスト活動の両立で大変だと感じることはありますか?

リコ:あまり大変には感じていないです。確かに、夕方まで授業がある日にライブがあったら結構タフな1日だと感じたりはするけど、ライブハウスの方にお願いしてリハーサルの時間を遅くしてもらったり、いろんな人に助けてもらいながら、忙しいなぁと思いやっています。でも逆に大学生をやっていなかったら曲を作れないっていうか。大学生として友達とかバイトの人とかと関わっているからこそ思うこともあって曲が作れるのかな。この忙しさが結構好きで気に入っています。

──今回コロナウイルスの影響で、先行配信(6月10日)となり、CD発売は延期(8月5日)となりましたが、そう決めた時の率直な思いはどういったものでしたか?

はな:やっぱり楽しみにしてもらっていたので、届けるまでの時間が長くなってしまってもどかしい気持ちにはなりました。でも先行配信が決まって、ちょっと早くみなさんに届けられることになったので、CDはもっと楽しみにして待っててもらいたいなっていう気持ちが強くなりました。

──CDの発売延期に伴い、アコースティックバージョンの楽曲を追加されましたが、楽曲追加に至った経緯を教えてください。

リコ:楽しみにしてくださる方々は、発売が"6月10日"と思って待ってくれていたのに、2カ月も延期って結構長いなってことになると思うんですよね。私が待つ側だったら、そこにちょっとした楽しみが増えたほうがキュン!とすると思うので、アコースティックバージョンの曲はキーを変えたり、テンポをゆっくりにしてみたり、自分たちなりに工夫してレコーディングしました。だからバンドのイメージとは違った私たちも見てもらいたいです。

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『ヤユヨ』ライブシーン


──楽曲のサブスク解禁やラジオでの放送など、動きづらい環境でも活動に幅が出てきていますが、地元の方や周りの方からの反響などはありましたか?

リコ:あんまり友達おらんなぁ......。でも、地元の子とか大学で仲良くしてくれている子からメッセージをいただきました。あとは遠くに住んでる親戚とか。

ぺっぺ:サポートメンバー含めみんな同じ高校だったので、その当時の友達が、頑張ってる?みたいな。あとは"曲聞いたよー!"ってストーリー(Instagram)をアップしてくれたりしましたね。

はな:やっぱり、高校の友達かなぁ。InstagramとかTwitterとかで広めてくれて。

リコ:うれしいよなぁ。

はな:ありがたいなぁって思いました。

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『ヤユヨ』ライブシーン


──楽曲について伺いたいのですが、リコさんとぺっぺさんのおふたりがソングライティングとしてクレジットされていますが、どういう流れで歌詞やメロディーを作っているんでしょうか?

リコ:私は歌詞から考えます。でも、使いたいメロディーがパッと思いついたらメロディーからコードを当てて考えるっていうパターンもあります。基本的には、歌詞をひととおり考えてのメロディー、メロディーにあったコード付けという感じです。

ぺっぺ:私も全部の曲を歌詞から書いています。その歌詞を見ながら暗い曲か明るい曲か、ポップな曲かなどイメージを膨らませます。そのイメージしたものをコードにそのまま反映させたいと思うんです。そしてコードを組み立てた後に、その曲を聴き手により伝わるようにするにはどうしたらいいんだろう?って考えます。バラードにしようとか、ロックにしようとか、速めに作ってテンポ良くしようとか、そうやって歌詞中心でイメージをどんどん膨らませていきますね。なので、ヤユヨは歌詞とコードに重点を置いているバンドだと思います。作る流れとしては、それぞれが作ってスタジオ練習の時にそれを一緒に聞いて、そこからみんなで作るという流れです。

──「いい日になりそう」なんですが、リコさんが作詞、ぺっぺさんが作曲されて共作となっていますね。この曲はどのように進めたのでしょうか。

リコ:「いい日になりそう」は、初めて応援ソングをテーマにして作りました。"朝の準備をする女性の応援ソング"を作るのは初めてで。まず歌詞の組み立てからメロディー、コードとひととおり組み立ててみたんですけど、あまりしっくりこなくて。なので、ぺっぺに助けてもらいました。そこからふたりで最初の土台を元に組み立てたという感じです。

ぺっぺ:この曲はレコーディングの日程が始めから決まっていたんです。初めてのタイアップということもあって、自分たちの音楽性をどこまで出して良いのか、どこまで企業さんの思いを汲(く)み取るかなどの割合も分からなくて。いろんなタイアップソングを聞いてきたけど、自分たちで作るとなったらどうしたらいいんだろうって。自分たちはこうしたいけど、でもそうしたら企業さんのこういう思いがちょっと削られてしまうかな、とか。レコーディング当日ギリギリまでふたりで悩んで難航しました。

リコ:ずっと、な。

ぺっぺ:レコーディングは一緒にいたので、隣でずっと話していました。「いい日になりそう」は、そうやってふたりで詰めて出来上がった曲です。

──そうなんですね。 <私の好きな私を身に纏おう>という歌詞にちなんで、自分自身の好きなところを挙げるなら、どんなところですか?

はな:私自身そんなに全然いいやつとかじゃないんですけど、いい人と友達になれる能力を持ってます。周りに恵まれています。

ぺっぺ:私は、いい意味でも悪い意味でも思ったことを何でも言えるところですかね。

リコ:待って、難しい!長所って一番難しいんよ。えーっと......早起きが得意なところ!......おもしろくない。 ちょっとなんか言ってや! リコの好きなところ言って!

ぺっぺ:(笑)。やさしいところちゃうん?

リコ:やったあ! やさしいって!

──難しい質問をしてしまいすみません(笑)。このアルバム『ヤユヨ』は、全体的に失恋ソングが多いように感じたのですが、実体験がもとになってたりしますか?

リコ:そうですね、ちょこちょこ入っているというか。それぞれの歌で伝えたいことは、私が日常的に恋に限らず対人関係で思ってることですかね。例えば、1曲目の「kimi_no_egao」だったら、最初は仮タイトルが「Instagram」でした。Instagramって直接会っていなくても写真とか見られるじゃないですか。"自分が関わってた時のほうが、いい表情してたのに"みたいな、複雑な気持ちになったことがあって書きました。

──「kimi_no_egao」についてですが、この曲はタイトルがローマ字表記になっているのがとても斬新だなと感じました。最初に決めたタイトルは「Instagram」だったとのことですが、ローマ字表記の関係性はありますか? 

リコ:みんなから「Instagram」ってタイトルは嫌だって言われたので、意地でもInstagramっぽさを残してやるって気持ちで。

ぺっぺ:ダサかった(笑)

リコ:ダサいけどどうしても残したかったんよ! Instagramっぽさを意地でも残すとすれば、タイトルをユーザーネームっぽくしたらいいかなって思って、こうしました。

■現地の方々の中に、1日ヤユヨを混ぜてもらいたい

──リード曲「七月」についてなのですが、この曲では、相手をダーリンという風に歌っていたのがとても印象的でした。

リコ:ダーリンという言葉を使ってみたかったっていうのはあります。ダーリンって言えるのってちゃんと彼氏と彼女で成立した関係だからこそだと思うんですよ。その特権に、すごい胸キュンするなぁって思って使いました。

──「七月」をこんなシチュエーションで聞いてほしいとか思いはありますか?

リコ:「七月」を作っていくときに、リードギターのメロディーが夕焼け小焼けチックだなって、メンバーと話してて。なので、夕暮れ時から夜の蒸し暑い時間帯に聞いたら、ムムってするかなぁって。

ぺっぺ:タイトルが「七月」で季節をかなり限定された曲だと思うので、そういった意味では夏に聞いてほしいとも思うし、逆に秋とか冬とかの季節でも、夏を待ち望みながら聞いてほしいなぁとも思うんで......、1年中聞いてもらえたらいいなと。

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『ヤユヨ』ライブシーン


──「メアリーちゃん」なんですが、このタイトルになった理由ってどうしてですか?

ぺっぺ:そもそもこの楽曲が、メンヘラチックで病み気味な重めの女の子を主人公にして書いたので、曲名はその女の子の名前がいいかなって思ったのがきっかけです。でもメンヘラな名前とかないし、どうしようって思った時に、かわいい名前だったらいいかなあと。

リコ:そうなんや! メンヘラの"メ"からとったと思ってたわ。

ぺっぺ:そういうのもあります。かわいくてメンヘラっていうのが伝わりそうなのが良いなって思って、"メアリーちゃん"に決まりました。

──「今度会ったら」は、歌詞中に"!"が入っているのがとても印象的だなと感じました。強い意志を表す時に使う記号だと思うのですが、何か意図はありましたか?

リコ:曲に、"いつまでも引きずってても仕方ない!""さよならするって決めたんよ!"みたいな、そういう強さを出したいと思ってて、楽曲自体がテンポよくポップな感じになっているので歌詞だけで見た時もそういうポップさを出せたらいいなと。それでどうするかって言ったら、ビックリマーク"!"だなみたいな(笑)。特にめちゃくちゃ深い意味があるわけではないんです。逆にビックリマークなしだったら、ちょっと切なく見えちゃうんじゃないかなって。

──では「今度会ったら」のタイトルから、ファンの方々に今度直接会える機会があったら、一番に伝えたいことは何でしょうか?

リコ:伝えたいこと......いっぱいあります。ライブに足を運んでくれるって、結構私たちのことを好きな人だと思うんですよ。なので、めちゃめちゃうれしいなって思います。シンプルに、"出会ってくれてありがとう"って伝えたいです。

はな:たくさん待ってもらったので、"お待たせしました!"って伝えたいです。

ぺっぺ:2人に言われちゃったので、あえてそれ以外で言うなら......。私たちは日常をテーマにして作っている曲が多いので、"どんな日常を過ごしているの?"というのを聞いてみたいですね。そうやって、もっと関係をつなげていけたらいいなと思ってます。

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『ヤユヨ』ライブシーン


──ライブや今後についてお聞きしたいのですが、ヤユヨの音楽は日常での出来事や思いがすごく真っすぐに込められていると感じました。お客さんに対して、ヤユヨのライブを通して注目してほしい部分を伝えるとしたらどんなところでしょうか。

リコ:頑張って練習はしていますが、正直に言うとそんなにうまくはないと思うんです。でも、めちゃ楽しんでやっています。それが表情とか動きとかに表れていると思っていて、それはライブならではなのかなって。耳からはもちろん、目でも楽しんでるアピールを捉えてほしいなと思いますね。

──今みなさんの考える「ヤユヨ」というバンドとしての夢や目標はありますか。

はな:小さな目標としては、今聴いてもらっているファンの方々、これから出会う人も含め、たくさんの人に聴いてもらうことです。大きな目標は、できるだけ長く音楽に携わっていることです。

ぺっぺ:私は、具体的な目標として日本各地のフェスに出てみたいです。自分自身、ライブやフェスに行くのがすごく好きで、ずっと行っていました。演奏や音楽に生で見て触れることが大好きだったので、自分もそういう場所に立ちたいという思いがあります。中でもフェスが大好きなので、日本各地のフェスに出てみたいです。

リコ:私もフェスは絶対出たいなって思う。今の状況、サーキットなどがつぶれてしまっているので、まだ一回ぐらいしか出たことがないんです。なので、片っ端から出たいなって思います。あとは、全国のライブハウスに行って、現地の人と音楽を楽しみたいです。現地の方々の中に、一日「ヤユヨ」混ぜてもらいたいです。全国ツアーですね。

──最後の質問になります。漠然とした問いかけになるのですが、あなたにとって音楽とは?

リコ:一言で言うのはなかなか難しいなと思うんですけど、なんだかんだで絶対耳にするものだと思うんですよ。例えば、テレビのCMとか、家族が鼻歌で何か歌っているとか。それが無くなったら寂しいなって思うので、日常の必需品じゃないですけど、そういうものかなと思います。欠かせないもの。

ぺっぺ:私は、音楽は常に側にいてくれるもの、常に側にあってほしいものです。小さい頃から音楽が好きで音楽を聴いて育ってきて、今もずっと音楽を聴いているし、ようやく音楽をできる側に回れて。そうやってずっと音楽が側にあるというのが大きいです。常に側にあるものだし、これからも永遠にあってほしいと思うものです。

はな:音楽はいろんな意味で自分の感情を揺さぶるものだと思いますね。幸せな気持ちになったり、熱い気持ちになったり、悲しい気持ちになったり。歌詞もメロディーも全部、自分の感情をずっと揺さぶる存在であると思います。

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『ヤユヨ』アルバムジャケット


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■リリース情報
Debut mini album 『ヤユヨ』
6月10日 配信リリース、8月5日 CDリリース

■ヤユヨ
リコ(Vo,Gu)、ぺっぺ(Gu,Cho)、はな(Ba,Cho)。2019年1月に高校の同級生で結成。大阪の3人組ガールズバンド。Vo.リコのどこか切なく耳に残りやすいクセになる歌声と、Vo.リコと Gt.ぺっぺの2人ものソングライターによる飽きのこない多彩な音楽を強みに関西圏を中心に絶賛ライブ活動中。 現役女子大学生が日常のなかで感じること、考えること、見ること、聴くこと全てを音楽に。 どんな事があっても、どんな気持ちになっても、どうにか生き抜いた昨日達が無駄にならないように。 ヤユヨにしか至らない音楽で、たくさんの人々の日常にヤユヨのロックを贈ります。 未流通音源の展開企画「タワクル」にて TOWER RECORDSの一部の店舗で自主音源の展開がスタートし、品切れが続出。一時は入手困難にもなるなど3 カ月以上のロングチャートを記録。2019年12月にはバンドとして初となる「さよなら前夜」の MV を公開し、約4カ月で80 万回再生を記録。

■トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

取材:丸山桃花・大山瑞穂(日本工学院専門学校 コンサート・イベント科)