予約"5年"待ちの「ハリケーンランプ」一家相伝の灯を守るランプ職人・別所由加『情熱大陸』

2020/9/11 12:53

今、巷(ちまた)では空前のアウトドアブーム。中でもハリケーンランプはキャンプの夜には欠かせないアイテムとして人気がある。嵐の夜でも消えないことから、そう呼ばれるそうだ。大阪・八尾市の小さな町工場に予約5年待ちのハリケーンランプを作る女性職人がいる。別所由加、31歳。大正時代に日本で初めてハリケーンランプを製造した曽祖父の会社を5代目として受け継いだ。

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『情熱大陸』ランプ職人・別所由加


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「自分のが一番カッコいい」と自画自賛するランプは、1世紀変わらぬ伝統を守りながら、現代のインテリアにもなじむ。ステイホームの癒やしアイテムとしても評判を呼び、注文は日に日に増え続けている。だが工場の職人は別所1人だけ。完成までおよそ300もの工程を必要とするため、2~3カ月に50個のランプを作るのが限界だ。数十年前の古い機械や道具を使ったランプ作りは、毎日がトラブルの連続だった。

別所は20歳の時、大学を中退してランプ職人として生きる道を選んだ。家族の反対を押し切ってまで貫いた決断の原点には、幼い頃に刻まれたつらい記憶がある。今でこそ彼女のサポート役である70歳の母も、当時は家業を継ぎたいと言う娘に強く反対したという。家でも工場でもいつも一緒。毎日の会話が"親子漫才"のような母と娘は、苦楽を分かち合ってきたからこその絆でつながっていた。

職人として11年。予約待ちの客は年々増えているが、「ブームはいつか終わる」と最近はハリケーンランプに変わる新作ランプの試作にも打ち込んでいる。「世の中が大変な時こそ、見る人の癒やしになる灯りを作りたい」そう笑うランプ職人のひと夏を追いかけた。

■別所由加(べっしょ・ゆか)
1989年 、大阪府出身。創業者でもある曽祖父は日本で始めてハリケーンランプの製造を始めたランプ職人。中学・高校・大学と音楽(特にドラム)に打ち込む。高校時代は約100人の軽音部を束ね、その厳しさから"伝説の部長"と崇められた。20歳の時に大学を中退してランプ職人の道へ。右も左も分からない状態からランプ作りを学び、7年前に5代目を受け継ぐ。プライベートはアウトドアに興味がなく、趣味は映画鑑賞という超インドア派。

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(文/トレンドニュース編集部)