誰も見ぬ東京を撮影してきた写真家、中野正貴が撮る新たな東京の景色『情熱大陸』

2020/9/25 15:42

独自の視点から東京を撮り続けて、約30年。中野の名を一躍有名にしたのは、2001年に発表された「TOKYO NOBODY」だ。その写真には、誰も見たことのない東京の姿があった。誰もいない東京の街。水辺から見上げた東京。窓から見た生活の中にある東京。写し出されたそれぞれの作品は、不思議と見る者の想像力を掻(か)き立てる。

サムネイル
『情熱大陸』写真家・中野正貴


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2005年に発表された写真集「東京窓景」では、木村伊兵衛賞を受賞。49歳で最年長受賞者となった。ただ、それらの写真が2020年、猛威を振るうコロナウィルスによって現実のものとなった。街からは人の姿がなくなり、在宅により窓から眺めるしかない外の景色。中野は言う「写真には不思議な力がある、なぜか予言の書のようになってしまった」と。

2020年、夏。猛暑が続く中、主流のデジタルカメラではなく大判と言われる大きなカメラを担ぎ、汗だくになっている中野がいた。「この中に風景を閉じ込める。そして、どこを見るかはその人に委ねる」不思議な力がある見る者を惹(ひ)きつける写真のシャッターを切る瞬間を取材した。

■中野正貴(なかの・まさたか)
1955年、福岡県生まれ。東京在住。
1979年、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン科卒業。写真家、秋元茂に師事。
1980年、独立。雑誌表紙、各種広告撮影を手掛ける。
2001年、写真集「TOKYO NOBODY」で日本写真協会賞新人賞を受賞。
2005年、写真集「東京窓景」で第30回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2008年、「MY LOST AMERICA」でさがみはら写真賞を受賞。
2019年、東京都写真美術館で大型写真展「東京」を開催。

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(文/トレンドニュース編集部)