四肢を失った夫との愛欲の日々...寺島しのぶが衝撃ラブシーンを熱演した映画『キャタピラー』を無料配信中

2021/2/ 9 18:12

映画『キャタピラー』(2010年公開)を動画配信サービス『GYAO!』にて2月21日23時59分まで無料配信中。本作で、四肢を失った夫の食欲と性欲処理に生きる妻役を熱演した寺島しのぶは、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した。

サムネイル
映画『キャタピラー』出演の寺島しのぶ


両手足を失った夫に、妻(寺島しのぶ)は昼夜問わず体を求められ......歪んだ夫婦関係から目が離せない衝撃作『キャタピラー』を無料配信中>>

戦争で両手足を失って帰還した黒川久蔵(大西信満)は、村人たちから「軍神」と崇め奉られている。かつて暴君だった久蔵の変わり果てた姿に、妻・シゲ子(寺島しのぶ)は一度は絶望するも、日々、彼の食欲と性欲を満たして尽くそうとする――。名匠・若松孝二(2012年逝去)がメガホンを取った映画『キャタピラー』は、一組の夫婦の姿を通して、戦争の愚かさとそれがもたらす悲劇を描き出している。

あらすじとタイトルを聞いて、江戸川乱歩による短編小説『芋虫』を思い出した人も多いことだろう。『芋虫』は乱歩によるエログロの傑作と名高い作品だが、映像化されることによって、さらに醸し出される空気というものがある。

『キャタピラー』というタイトルは、頭と胴体だけの姿になり、耳も聞こえず、うまく話せない久蔵と、戦車をかけたものだろう。主演を務めた寺島は、変わり果てた夫の世話をかいがいしく焼く妻・シゲ子役を熱演した。たびたび描かれる夫婦のラブシーンでは、寺島が久蔵役を演じる大西にまたがり、激しく乱れている。ふたりが一糸まとわぬ姿で交じり合うシーンも含め、愛憎うずまく夫婦の情事はかなり衝撃的だ。

寺島は、その熱演が評価され、2010年、世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭で最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞した。映画『キャタピラー』は、大胆な性描写を通して、戦争の悲惨さや歪(ゆが)んだ夫婦関係が生々しく描かれており、強烈なメッセージを抱えた作品だ。

両手足を失った夫に、妻(寺島しのぶ)は昼夜問わず体を求められ......歪んだ夫婦関係から目が離せない衝撃作『キャタピラー』を無料配信中>>

(文/藤原利絵@HEW