巨匠フラーの代表的傑作...精神病院を舞台としたサスペンス『ショック集団』を無料配信中

2021/2/19 17:32

映画『ショック集団』(1963年公開)を動画配信サービス「GYAO!」にて2月27日23時59分まで無料配信中。巨匠サミュエル・フラーの代表作として知られる作品で、その鮮烈な魅力は公開から50年以上たつ今も色あせない。

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映画『ショック集団』


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フラーは、1912年生まれ、アメリカ出身の映画監督だ。低予算で娯楽作を生み出したことから、B級映画の巨匠と呼ばれている。一方で、エキセントリックな作風は、ジャン=リュック・ゴダールやアキ・カウリスマキ、ジム・ジャームッシュなど世界中の名監督たちに影響を与えてきた。

そんなフラーの代表作のひとつが、『ショック集団』だ。物語の舞台となるのは、ある精神病院。院内で発生した殺人事件の謎を解明するため、新聞記者ジョニー・バレット(ピーター・ブレック)は狂気を装って精神病院に潜入する。しかし、事件の目撃者である患者たちと接触するうちに、彼もまた徐々に精神のバランスを崩していく――。

殺人事件をテーマとした作品ではあるが、本作の魅力は、謎解きよりも鮮烈な映像美にある。モノクロでありながら、狂気を生々しく描写し、悪夢的としか言えないムービーに仕上がっている。特に注目したいのが、病棟の廊下だ。こちらは美術担当のユージン・ルーリーによる渾身の作で、遠近感を強調することにより、どこか現実離れした不気味な雰囲気を醸し出すことに成功している。

1963年公開の作品であるぶん、精神病患者の描き方などは、現代の倫理観にそぐわない部分もある。しかし、『ショック集団』が優れたムービーであることに間違いはない。1996年、『ショック集団』は、保存すべき作品としてアメリカ国立フィルム登録簿に選出された。本作は、自身も元新聞記者で、第二次大戦で従軍した経験もあるフラーの、社会に対する問題意識、そしてエキセントリックな作風の結実と言えよう。

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(文/原田美紗@HEW