衝撃の「子ども置き去り事件」を映画化...胸が苦しくなる映画『誰も知らない』を無料配信中

2021/3/ 5 17:30

巨匠・是枝裕和が監督を務め、柳楽優弥が主演した映画『誰も知らない』(2004年公開)を動画配信サービス「GYAO!」にて3月11日23時59分まで無料配信。母親に置き去りにされた子どもが犠牲になった、現実に起きた痛ましい事件をモチーフにした作品だ。

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映画『誰も知らない』


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都内にある2DKのアパートで、4人の子どもたちは大好きな母親と幸せに過ごしている。しかし、子どもたちの父親はみな別々で、彼らは学校に通ったこともなく、さらに長男を除く3人の妹弟の存在はアパートの大家にも知らされていなかった。そんなある日、母親が20万円の現金とメモだけを残して失踪し、子どもたちだけの生活が始まった――。

映画『誰も知らない』は、1988年に東京で実際に起きた「巣鴨子ども置き去り事件」をモチーフにしている。登場する子どもたちは全員が出生届を提出していない、いわゆる「無戸籍児」で、母親から外出が許されているのは長男・明(柳楽優弥)だけ。「学校に行きたい」と何度訴えても母親に聞いてもらえず、当たり前の生活を送れない子どもたちの過酷な日常が描かれている。母親が失踪した後、ライフラインが全て止まり、荒れ果てたアパートで生活する子どもたちの姿が胸に迫る。

メガホンを取ったのは、後に『万引き家族』(2018年公開)によってカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督だ。是枝監督は、劇中で子どもたちが過ごす時間と同じく、『誰も知らない』の撮影に1年以上を費やした。さらに出演した子どもたちには現場で演出をして演技をさせたという。もともと実在の事件を元にしている上に、そんなセミドキュメンタリー的な手法を採用したことにより、作品には独特の生々しさが終始ただよっている。

主演を務めた柳楽優弥は名演を評価され、当時14歳ながらカンヌ映画祭において最優秀男優賞を史上最年少で受賞した。本作がデビュー作にして出世作となった柳楽の哀愁あふれる演技にも注目だ。

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(文/藤原利絵@HEW