血しぶき上げて腕が足が首が飛ぶ! 70年代カルトホラーの傑作『処刑軍団ザップ』を無料配信中

2021/4/20 18:07

ホラー映画『処刑軍団ザップ』(1970年)を動画配信サービス「GYAO!」にて5月15日23時59分まで無料配信中。ヒッピー・ムーブメントとドラッグ・カルチャーを取り入れた、70年代ホラーを語る上で外せない傑作だ。

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映画『処刑軍団ザップ』


狂犬の血を混入させたミートパイを食べたヒッピーたちは......!? 凶暴化した人間たちによって、田舎町が地獄絵図と化す! 映画『処刑軍団ザップ』を無料配信中>>

ニューヨーク州北部。人口40人ほどの小さな町に「サタンの息子たち」を名乗るヒッピー集団がやってきた。傍若無人なヒッピーたちに報復するため、少年ピートは、狂犬の血を混入させたミートパイを彼らに食べさせる。パイを食べたヒッピーたちは正気を失い、仲間内で殺し合った揚げ句、今度は町の住人を襲い始める――。

狂犬病、ヒッピー、ドラッグといった要素が、時代を感じさせる。しかし、さすがカルトホラーの傑作として名高いだけある『処刑軍団ザップ』の魅力は現代でも色あせない。口から泡を吹きながら、うつろな目で人間を殺しまわるヒッピーたち。彼らのグループのメンバーだけでなく、性行為を通じて、狂犬病は町中へと広がっていき......。平和な町が地獄へと変わっていく過程はあまりにショッキングだ。

人間が人間を襲い、凶暴性がどんどん感染していく構図は、ゾンビ映画の亜種として捉えていいだろう。しかし、『処刑軍団ザップ』はそこにヒッピー・ムーブメントといった味付けがされているのが新鮮だ。また、「狂犬病に感染した人間は、水を怖がる」という設定も、感染者との追いかけっこにバリエーションを生んでいてニクい。

いまやホラーの一大ジャンルとなったゾンビ映画では、ジャンルのお約束のようなものが完全に定着している。その上で、他作品と差別化するべく、「素早く走るゾンビ」や「賢いゾンビ」など、ユニークな設定が次々と生み出されている状況だ。しかし、『処刑軍団ザップ』は、ジャンルの黎明期(れいめいき)だからこその荒削りなユニークさというものが詰まっているように感じられる。ホラーマニアならば一見の価値ありだ。

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映画『処刑軍団ザップ』


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映画『処刑軍団ザップ』


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(文/原田美紗@HEW