世界的SM文学を実写化...美しき官能映画『O嬢の物語』を無料配信中

2021/4/30 18:15

映画『O嬢の物語』(1975年、R15+)を動画配信サービス「GYAO!」にて5月25日23時59分まで無料配信中。フランスの性文学小説を原作に、倒錯した性愛にのめり込んでいくヒロインを描いている。

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映画『O嬢の物語』


全ては愛ゆえ? 恋人に命じられ、ヒロインは男たちの奴隷となる......。未知なる快感に目覚めていく過程を美しく描いた映画『O嬢の物語』を無料配信中>>

ポーリーヌ・レアージュによる原作小説は、エロティシズム文学の傑作と名高く、フランスの前衛的な文学賞「ドゥ・マゴ賞」を受賞した。ヒロインO嬢が恋人に命じられ、さまざまな拷問を強いられるなかで、やがて奴隷としての快感に目覚めていくセンセーショナルなストーリーだ。

主人公Oは恋人ルネに命じられ、ロワシーの館に入った。そして、裸のまま首輪と腕輪をかけられると、男たちにムチで打たれ、無理やり犯される。しかしルネいわく、全ては彼女への愛ゆえだという。やがてルネは、兄弟同然の仲だというステファン卿とOを「共有」するようになる。次第にOもステファン卿に惹(ひ)かれていき――。本作が描き出す性の世界の奥深さには、驚かされるばかりだ。

本作でメガホンを撮ったのは、ソフト・ポルノ映画の代表格『エマニエル夫人』を手がけたジュスト・ジャカン監督。「女性を撮ったらナンバーワン」との呼び声が高いクリエイターであるだけに、エロティック描写もどこか上品な美しさを漂わせている。乳房だけを露出させたドレス、拘束具や仮面などの意匠もひとつひとつ凝ったもので、視覚をぜいたくに楽しませてくれる。

初めは異常事態に戸惑っていたヒロインも、やがて自ら快楽をむさぼるようになり、堂々たる雰囲気へと変わっていく。映画『O嬢の物語』は、異色の成長ストーリーとして鑑賞してみるのも面白いかもしれない。

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(文/原田美紗@HEW