【インタビュー】門脇更紗/ボロボロになって頑張る姿は、何よりも"きれいだ"

2021/5/17 12:00

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

今回の選出アーティストは、3月3日に3カ月連続配信リリースでメジャーデビューしたばかりのシンガーソングライター門脇更紗。5月5日にリリースされた第3弾「きれいだ」は、テレビアニメ『セスタス』のEDテーマとなっている。朗らかで魅力あふれる彼女にとっての音楽とは?アコギ1本で始めた路上ライブ時代からメジャーデビューまでの軌跡そしてライブに込める思いを訊(き)いた。

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シンガーソングライター・門脇更紗


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──まず始めに、音楽を始めたきっかけを伺えますか?

シンガーソングライターのYUIさんが好きで、"だったら弾いてみたら"って母の勧めもあってアコギを始めました。10歳の頃ですね。でも弦を押さえるのにすごく手が痛くて、最初の気持ちは"これは手が届かんなー"っていう感じでしたね(笑)。だから、軽く押さえられる父のエレキギターですっごい練習してました。

──作詞、作曲はいつ頃から始めたんですか?

初めて作ったのは14歳の時です。あるオーディションを受けて落ちた時の気持ちを曲にしました。高校1年の夏からライブ活動をするようになったのをきっかけに、やるなら自分の曲を披露したくて増やしていった感じです。

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「今の大きな夢は"武道館に立つ"ということ」


──路上ライブもやっていたようですが、どんな感じだったんですか?

最初は地元の駅で始めたんですけど、誰も集まらなくて1回で諦めました(笑)。人を集めることはすごい難しいんだなって身に染みて......。その後、グランフロント大阪でやってた時は、ライブハウスで知ってくれたお客さんが来てくれるのもあって、"小さなワンマンライブ"みたいになるのですごい楽しかった記憶があります。暑さとか寒さに耐える的なことではメンタルを鍛えられたかもしれない(笑)。

──いろんな活動のつながりから今年3月にメジャーデビューとなりましたが、心境の変化などありますか?

正直デビューしたっていう実感はあまりないんですよね。こうやって取材をしていただくことで"デビューしたんだなぁ"って、じわじわと感じたりはしますけど。前より不安になっているかも(笑)。でも、良い意味でも悪い意味でもプレッシャーは大きく感じますが、今の大きな夢は"武道館に立つ"ということなので、このプレッシャーはそれに向けての通過点だと思っています。

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「私の17年間の人生の中で一番の"鳥肌"が立ったんです」


──3カ月連続配信リリースというスタートですが、デビュー曲となるのは3月リリースの「トリハダ」になりますよね。このインパクトのあるタイトルとこの曲が選ばれた経緯を教えてもらえますか?

17歳の時、ライブの出番後に、お客さんに声をかけられて"ご興味があったら"って渡された名刺を見た瞬間に、私の17年間の人生の中で一番の"鳥肌"が立ったんです。"鳥になってしまうんじゃないか"って思うほど(笑)。なぜかっていうと、14歳の頃から所属するのが夢だったスターダストプロモーションの名刺だったから。その話をスタッフさんにしたら、"それ、面白いから「鳥肌」っていう曲作ってみたらいいじゃん"って言われて曲を書き始めました。まさかデビュー曲になるとは思ってなかったんですけどね。他にもいろいろ考えてみたけど、最終的に一番インパクトがあった、カタカナで「トリハダ」というタイトルにしました。

──「トリハダ」には"夢を追いかけ、自分の道を進んでいく力となるように"という思いを感じます。ご自身のことでもあると思いますが、どういう人に届けたいですか?

この曲には"周りの目を気にせずに自分を信じて突き進んでいってほしい"という思いを込めているので、夢を持っているけど周りの環境に悩んでいる方々に届くといいな。私もずっと本気で音楽活動をやっていたんですけど、きっと周りからは趣味程度だと思われてたと思うので、そんな人たちにも伝えたいかなぁ(笑)。

──笑。4月リリースの「わすれものをしないように」は、ドラマ『ゆるキャン△2』エンディングテーマ(テレビ東京/木ドラ24)、5月リリースの「きれいだ」は、アニメ『セスタス-The Roman Fighter-』エンディングテーマ(フジテレビ「+Ultra」ほか)のように、タイアップ曲を書き下ろしたことには、どのように感じていますか?

タイアップはとてもやりたかったことのひとつなので、お話をいただいて凄く嬉しかったです。自分の曲を書くのはもちろん楽しいけど、"こういうイメージで"っていうテーマを頂いて書くことも結構自分に合っていて楽しいんだなって、この経験を得て思いましたね。

──「わすれものをしないように」は、どのようなイメージで作ったんですか?

春に始まるドラマなので、春らしい暖かみとテンポ感のある曲がいいなと思いました。自然と笑顔になれるようなドラマなので、一緒に"温かさ"を感じてもらえるように意識して作りました。

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「ボロボロになって頑張る姿というのは何よりもきれいだ」


──確かに聞いていてとても暖かみを感じました。歌詞にはネガティブな言葉は見当たりませんが、門脇さんはどのような性格ですか?

結構ポジティブです。嫌だなってことはもちろんあるけど、都合よく頭に入れるタイプで(笑)。なので"よしっ、経験だ"と思えればやっていける感じがあります。

──最新リリースの「きれいだ」には、どのようなメッセージを込められていますか? 主人公セスタスを友人のような近い存在に感じて書き下ろされたということですが。

"ボロボロになって頑張る姿というのは何よりもきれいだ"ということを伝えたい。セスタスは強いですが、精神面では気弱な部分のある優しい人で。でも気持ちの面でも戦う面でも強くなっていく姿を見て、嬉しい気持ちもあると同時に遠くに行ってしまいそうな寂しい気持ちもありました。私も小学校から仲のいい友達と久しぶりに会ったときに、大人になっている姿を見て同じように感じたことを思い出して、セスタスを家族や友人みたいな存在だと思ってこの曲を書きました。

──なぜこのような視点で書こうと思ったのでしょうか?

最初はどういう視点で書くかすごく悩んだんですが、参考にしたのは「若者たち」という曲ですね。《♪君のゆく道は 果てしなく遠い だのになぜ歯を食いしばり~》って歌詞なんですが、なんでそんなに頑張れるの?って、目の前のあなたに問いかけてるような曲がテーマに合っている気がしたので。

──なるほど。この3曲の中で、門脇さん自身が一番手ごたえを感じている曲は?

「きれいだ」がすごく好きです。手ごたえはあるかもしれないです。

──すごく力強い歌声で朝も聴いてきたのですが、すごく励まされました。

ありがとうございます! でもキーがすごく高いんですよ。最後に転調してキーが上がるんですけど、ライブでどうしようかって、今ちょっと......(笑)。

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「めっちゃうずうずしていますね(笑)。」


──そのライブに関してですが、ライブは門脇さんのアーティスト活動においてどのくらい必要性があるものですか?

ライブをしているときが一番"生きているな"と思う瞬間で、100パーセント必要です。今後はエレキでのパフォーマンスやアコギで出している曲をピアノで聴いてもらう機会がライブであればいいなと思います。今は配信でお客さんが目に前にいないので、めっちゃうずうずしていますね(笑)。

──目指しているご自身のアーティストとしての姿はどのようなものでしょうか?

"かわいい"より"カッコいい"と思われたいっていうのが自分の中でのアーティスト像かな。性格は楽しい人間なので、"カッコいいけど楽しい"っていう人間性も音楽を通してみなさんに知ってもらいたいです。あとはまだ夢がないなと思う10代の子に"こうなりたい!"と思ってもらえるようなアーティストになれればいい。

──では最後の質問になりますが、門脇さんにとって音楽とは?

すごいカッコいいこと言わないといけない感がある(笑)。そうですね、"一番自分を輝かせてくれるもの"です。

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■リリース情報
2021年3月3日リリース Digital Single「トリハダ」
2021年4月7日リリース Digital Single「わすれものをしないように」
2021年5月5日リリース Digital Single「きれいだ」

■門脇更紗(カドワキサラサ)
1999年7月16日兵庫県生まれ。10歳よりアコースティックギターを始め、2017年より本格的に活動を開始。数々のライブハウスでの出演の他、グランフロント大阪での路上ライブ「MUSIC BUSKER」への出演で集客を徐々に積み重ね、2018年9月16日には初のワンマンライブを神戸VARITにて開催。200人を超える動員を果たした。CMソング「夢は終わらない」を歌唱した学校法人立志舎のCMがオンエア中。芯の強さを併せ持つ、透明感のある歌声には心を強く揺さぶられる。ステージ上では、切ない感情表現にグッと引き込まれるが、話し出すと一転、人の心に温かな光を灯すような朗らかさが魅力。その人柄からも将来性を強く感じさせるシンガーソングライター。

■トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

取材:片野咲貴、三原美優、藤原彩友香