年間7万人が命を落とす「肺がん」手術のプロ・鈴木健司は"今"どう闘う...『情熱大陸』

2021/5/14 15:51

日本で年間7万人以上が命を落とす病がある、「肺がん」だ。幾種もあるがんの中でも最も死亡者数が多いことはあまり知られていない。喫煙者の病気というイメージが強いが、喫煙率の低下と逆行して年々増え続けている。

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『情熱大陸』呼吸器外科医・鈴木健司


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鈴木健司は、順天堂大学医学部附属順天堂医院の呼吸器外科チームを牽引(けんいん)する、肺がん手術のスペシャリスト。日本でもトップクラスの年間700以上(※うち、「肺がん」はおよそ500件)の手術を行い、他の病院で「手の施しようがない」と宣告された患者たちが、全国から救いを求めてやってくる。

番組は、コロナで医療全般に影響が広がる中、肺がんの手術に奮闘する鈴木にカメラを向けた。鈴木は、手術を控え不安を抱える患者に対して、手術はハイリスクであることを率直に伝える。患者自身がそれでも闘う意思があるのかを確かめるためだ。本人に強い意思があれば、可能な限り引き受けると鈴木は決めているという。

電気メスを「刀」になぞらえて望む手術。肺がんと対峙(たいじ)する鈴木の姿は、まさに侍のようだった。長年の鍛錬によって会得してきた無駄のない手捌(さば)きにより、出血が少なく短時間で手術を終える。

そんな鈴木は、「誰がゴッドハンドというのではなく、大事なのはチームだ」と語る。自分たちの手術が世界一という自負がなければ、手術をするべきではないと信じている。だから、手術中には助手を務める若手医師たちに檄(げき)を飛ばしたり、休日には鈴木なりの方法でねぎらったり...。

何があろうと決して諦めない。変わらない命の現場を見た。

■鈴木健司(すずき・けんじ)
1965年、東京都生まれ。学費無料に惹(ひ)かれて防衛医科大学校に入学する。卒後9年間は防衛医大病院で勤務する義務があるが、「世界一の呼吸器外科医になりたい」という夢を抱き、5年目の時、恩師の1人から高額な償還金を借り受け、離職。その後、国立がん研究センター東病院を経て、日本屈指の肺がん手術件数を誇る国立がん研究センター中央病院に移籍した。

2008年、順天堂大学医学部の呼吸器外科に教授として招聘(しょうへい)される。鈴木は当時42歳。異例の若さでの抜てきだった。チームを牽引し、就任初年、これまで100件ほどだった肺がんの手術件数を1年間でおよそ2倍に。現在は、肺がんを中心に年間700件以上(※うち、「肺がん」はおよそ500件)の手術を行う。

2017年には、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた手術を開始。同僚からは「常に前向き。全然おなかいっぱいにならない人」と評される。趣味は料理。妻と4人の娘がいる。

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(文/トレンドニュース編集部)