団地は不倫情事の温床!? ピンク映画の隠れた名作『団地妻 白昼の不倫』を無料配信中

2021/5/24 18:30

ピンク映画『団地妻 白昼の不倫』(1997年、R15+)を動画配信サービス「GYAO!」にて6月11日23時59分まで無料配信中。「ピンク四天王」のひとりに数えられるサトウトシキ監督による、団地を舞台とした不倫劇だ。

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映画『団地妻 白昼の不倫』


「"あのとき"に発する私の声は、いつもこのように直接的です。だから夫には嫌われるんです」......セリフが冴えた名作ピンク映画『団地妻 白昼の不倫』を無料配信中>>

佐藤寿保、サトウトシキ、瀬々敬久、佐野和宏の4人は、ピンク映画の枠を飛びこえ、ミニシアター系の映画ファンからも支持される「ピンク四天王」として評価されている。その中でもサトウ監督は、透明感あふれる作風を持ち味としており、日本映画大学で講師も務めている。『団地妻 白昼の不倫』は、そんなサトウ監督が名脚本家・小林政広とタッグを組んで生み出した作品だ。

まずセリフが冴(さ)えている。「"あのとき"に発する私の声は、いつもこのように直接的です。だから夫には嫌われるんです」......夫との関係に悩む主婦の朝子は、ラブシーン中、モノローグでこのように語るのだ。

朝子と夫はすれ違い続ける。朝子が良かれと思ってしたことも夫には響かず、彼は、団地の自転車置き場で顔を合わせるOLにときめく日々を過ごしている。そんなとき、朝子は主婦仲間と出かけたボウリング場で若者と知り合い――。団地という狭い舞台で男と女の欲望が絡み合う様子には、見ていて舌を巻くばかりだ。

複雑な人間関係の中で、先述のように印象的なセリフがふんだんに楽しめる。しかし、もっとも印象に残るセリフといえば、なんといっても朝子のラストの一言だ。夫婦3組のラブシーンが順々に描かれる中で、朝子が「最後の恋」について出した結論とは......? いかにも快楽に没頭して見える表情と裏腹な、冷めたモノローグに背筋が寒くさせられる。

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映画『団地妻 白昼の不倫』


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映画『団地妻 白昼の不倫』


「"あのとき"に発する私の声は、いつもこのように直接的です。だから夫には嫌われるんです」......セリフが冴えた名作ピンク映画『団地妻 白昼の不倫』を無料配信中>>

(文/原田美紗@HEW