男ふたりの間で揺れる「みだらな女」...瀬戸内寂聴の不倫体験を元にした映画『夏の終り』を無料配信中

2021/6/ 3 18:12

映画『夏の終り』(2013年)を動画配信サービス「GYAO!」にて6月8日23時59分まで無料配信中。作家で尼僧である瀬戸内寂聴の自伝的小説を原作に、ヒロインと妻子持ちの年上男、年下男によるドロドロの三角関係が描かれている。

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映画『夏の終り』


「わがままなんだ、君は」「ふしだらで、みだらで、だらしがないよ」妻子ある作家との関係に疲れ果て、女は昔の男との激しい愛欲の淵に落ちていく......映画『夏の終り』を無料配信中>>

瀬戸内寂聴が出家前の恋愛を振り返った原作小説は、不倫愛などセンセーショナルな内容が話題を呼び、100万部を超えるロングベストセラーとなった。主人公の知子(満島ひかり)は、妻子ある年上の作家・慎吾(小林薫)と長年にわたって半同棲(どうせい)を続けている。その生活に不満はなかったはずだが、涼太(綾野剛)が現れたことで、穏やかな暮らしは微妙に狂い始める。涼太は、知子が結婚していた頃、夫と子供を捨ててまで駆け落ちした相手だった――。

知子は、慎吾との生活を続けながら、涼太と再び関係を持ってしまう。その複雑な人間模様の描写はリアリティにあふれ、瀬戸内寂聴が「生々しさに圧倒され肌に粟(あわ)を生じて見た」と太鼓判を押すほどだ。特に、知子と涼太が慎吾の目を盗んで逢瀬(おうせ)を重ね、キスを交わす場面は、背徳的な官能に満ちている。

三角関係に陥る男女に扮(ふん)した、満島ひかり、小林薫、綾野剛の熱演は見事なもの。満島は、複雑な女心に苦悩するヒロインをアンニュイなムードで表現してみせた。小林も、本妻と愛人の間を渡り歩く優しくもズルい年上の男、綾野も、ヒロインを求めて嫉妬と孤独に悩む年下の男を生々しく演じている。

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映画『夏の終り』


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映画『夏の終り』


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(文/藤原利絵@HEW