まともな登場人物はゼロ!? お祭り騒ぎのエロス×カオス映画『ウィークエンド・シャッフル』

2021/5/28 18:27

映画『ウィークエンド・シャッフル』(1982年)を動画配信サービス「GYAO!」にて6月1日23時59分まで無料配信中。「SF御三家」のひとりである筒井康隆の同名小説を原作に、エロティックかつカオティックな展開が次々と繰り広げられる。

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『ウィークエンド・シャッフル』


「SF御三家」のひとり・筒井康隆のカオス&エロス小説を実写化した映画『ウィークエンド・シャッフル』を無料配信中>>

原作は、『時をかける少女』などで知られ、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称される筒井康隆の同名小説。筒井作品の中でも「映画化困難」と言われた原作を、「ピンク映画の星」の異名を持つ中村幻児監督が実写化した。

のどかな週末、斑猫(はんみょう)家の一人息子が誘拐された。母親の暢子は激しく動揺するが、実はこの誘拐事件とは息子が仕組んだ狂言だった。そんなとき、斑猫家にセールスマンを装った泥棒(泉谷しげる)がやってくる。暢子はこの泥棒を誘拐犯人と勘違いし、泥棒は泥棒で居直り強盗ならぬ、居直り強姦魔となって暢子に襲いかかる――。

「全員狂人&怪演」と公式で謳(うた)われている通り、子供から大人まで全ての登場人物が変! 特に、泥棒役を演じる泉谷しげるが、秋吉久美子、池波志乃、秋川リサたちと白昼堂々体を交えるシーンはかなりカオス。若き日の名女優たちが披露した、ヌードも辞さぬ体当たり演技は見事なものだ。

劇中では誘拐、窃盗、強姦、横領、殺人など、さまざまな犯罪が凝縮して発生し、明るいBGMやキャストたちの怪演も相まって、作品にただようカオスなムードはどんどん加速していくばかりだ。ストーリーの全てを理解できずとも、視聴後は「なんだかすごいものを見た」と不思議な爽快感に包まれるはず。

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『ウィークエンド・シャッフル』


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『ウィークエンド・シャッフル』


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『ウィークエンド・シャッフル』


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(文/藤原利絵@HEW