"名言製造機"菅井秀憲トレーナーが『PRODUCE 101 JAPAN』にカムバック! アイドルに伝える「真剣にふざけなさい」

2021/6/ 3 15:00

"日本版プデュ"ことサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』のシーズン2が動画配信サービス「GYAO!」にて配信中。同番組では、練習生を熱く指導するトレーナー陣も人気を集めているが、その筆頭と言えるのが「菅井ちゃん」こと声楽家でボーカルディレクターの菅井秀憲氏だろう。シーズン1に続き、シーズン2にも出演する菅井氏に『PRODUCE 101 JAPAN』への思いを聞いた。

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PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 トレーナー・菅井秀憲


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■もはや名言製造機!? 心に刺さる菅井氏の名セリフ

菅井氏の独特な指導は、音楽を心の底から愛し、夢を目指す若者たちを本気で応援している証拠だ。その熱意が伝わるからこそ、国民プロデューサーは、番組の主役である練習生と同様に菅井氏のことを支持している。菅井氏は、自身への反響について「感謝です」と語る。

「僕のレッスン中の物言いは、人によっては、キツく感じるものだと思います。でも限られた短い時間の中で、多くのことを指導するためには、どうしてもキツい言い方になってしまう部分もある。何かインスピレーションを感じたときは、瞬間的に言葉を発してしまうため、特に率直な伝え方になってしまうんです。相手と向き合うときの言葉選びは、いまだに難しいですね(笑)。でも『PRODUCE 101 JAPAN』では、僕自身、学ぶことがたくさんあります。シーズン1に引き続きオファーを受けたのは、『刺激を受けたい』というのが理由でした」

番組で菅井氏が発する言葉にはどれも、第一線で活躍するアーティストゆえの説得力、そして練習生への深い愛情が込められている。熱いメッセージの数々は、練習生たちのパフォーマンスを向上させるのはもちろん、彼らの精神面にも影響を与えているはずだ。『PRODUCE 101 JAPAN』における菅井氏の名言の一部を紹介しよう。

・「ここにいる人たちのことを信じてみなさい」(シーズン1・#1)
後にグローバルボーイズグループJO1のメンバーとしてデビューした鶴房汐恩への発言。練習生時代の鶴房は、一部のトレーナーから態度が「よろしくない」と指摘されていた。しかし、菅井氏は、「キュンキュンする」と鶴房の態度を肯定的に捉えた。その上で、「ここにいる人たちのことを信じてみなさい。信じられない大人は多いけど、ここにいらっしゃる方は、たぶん信じていいと思う」と諭した。

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シーズン1 ・#1/レベル分けテストで鶴房汐恩に掛けた言葉

菅井氏が「ここにいる人たちのことを信じてみなさい」と言ったシーンはこちら>>


・「お前ら、だからDなんだよ!」(シーズン1・#2)
Dクラスの練習生たちへの発言。再評価テストに向けた練習初日、菅井氏は「できんの、ちょっとアンタたち!」と厳しく指導した。「お前ら、だからDなんだよ!」とあえてキツいセリフを投げかけることで、練習生たちの気持ちを奮い立たせた。

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シーズン1・#2/「想像 イマジネーションがなくてDクラスに来ているのでは」と指摘

菅井氏が「お前ら、だからDなんだよ!」と言ったシーンはこちら>>


・「上手く小さくまとめるな、今のうちは」(シーズン1・#4)
課題曲『Lemon』を与えられた練習生たちへの発言。菅井氏は、「なんで、これレモンだかわかる?」「レモンって花言葉があるんだけど」など、歌詞の意味まで想像した上で歌うように促した。下手でも真摯(しんし)に取り組む姿勢が大事だと説明し、「うまく小さくまとめるな、今のうちは」と心構えを説いた。

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シーズン1・#4/歌詞の意味について考えることが大切と伝える

菅井氏が「上手く小さくまとめるな、今のうちは」と言ったシーンはこちら>>


・「ケミストリーを起こせるんだよ、君たちは」(シーズン2・#4)
シーズン2でも、菅井氏は多くの名言を生み出している。こちらは、グループバトルにおいて課題曲『無限大(INFINITY)』を与えられた練習生への発言だ。菅井氏は、メンバー同士で刺激を与え合うためには「言い合って、ぶつかり合うのが当たり前なのよ」と断言。グループの方向性がバラバラなことを指摘しつつも、「ケミストリーを起こせるんだよ、君たちは」と彼らが秘めた可能性を信じた。

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シーズン2・#4/グループバトルのレッスン中に練習生にかけた言葉

菅井氏が「ケミストリーを起こせるんだよ、君たちは」と言ったシーンはこちら>>


こういった熱いメッセージは、国民プロデューサーたちの心も揺さぶっているようで、Twitter上では「菅井ちゃんの名言染みるなぁ」「菅井ちゃんしか勝たん」「菅井ちゃんが1Pick」といった声が寄せられている。

■これからのアイドルは「未熟さ」では注目を集められない

もともと菅井氏は、オペラ歌手として自身も数多くのステージに立ってきた。他のアーティストに歌唱指導を行うきっかけとなったのは、ボーカルトレーナーとして出演した、あるオーディション番組だったという。放送後、プロデューサーから「今後もプロジェクト全体の歌唱指導を引き続き担当してほしい」と依頼されたことで現在に至る。

これまで菅井氏は、モーニング娘。やAKB48といった有名グループに歌唱指導してきた。音楽大学を卒業し、確固たる技術体系にのっとって歌を学んできた菅井氏は、アイドルという存在をどのように捉えているのか? 特に日本のアイドル文化においては、「未熟だからこそ魅力的」という言説が根強く存在するが......。

「若干ズレた答えになるかもしれませんが、僕はコンサートのリハーサルなどで指導する際、特に10代のアイドルたちには『ステージ上で、中途半端にふざけるとケガをする。真剣にふざけなさい』という言葉をよくかけます。真剣にふざけることは、真面目に取り組むこと以上に大きな成長につながると思うのです。『真剣な未熟』を実践すれば、それはそれでプロフェッショナルな存在になりえるのではないでしょうか。ただ、もし『未熟』というのが『技術的劣等』を意味するのであれば、これからのアイドルは未熟さでは注目を集められないでしょう。現に活躍しているアイドルのスキルは昨今どんどん高くなってきています」

最後に菅井氏に練習生と『PRODUCE 101 JAPAN』に対する思いを語ってもらった。

「まず練習生には、既存のかっこよさに囚われることなく、必要とあらば固定観念をぶち壊して前進する勇気を持ってもらいたい。彼らにはそれを可能にする『想像』という強い武器があると信じています。そして、『PRODUCE 101 JAPAN』について。正直これは言葉で説明すればするほど、世界観を狭めてしまうような気がします。僕自身、『PRODUCE 101 JAPAN』の世界をまだまだ把握しきれていないのです。ですので、視聴者の方々には、ぜひ番組をご覧になって、その目でこのプロジェクトの面白さや意義を感じてほしいです」

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■菅井秀憲(すがい・ひでのり)
武蔵野音楽大学声楽学科卒業。在学中オーディションに合格しオペラ歌手としてデビュー。新国立劇場、藤原歌劇団、帝国劇場、日本オペレッタ協会などのオペラ・ミュージカルに多数出演。仙台フィル「ベートーヴェン交響曲第9番 合唱付 」ではバリトンソリストを務める。自身のゴスペルグループ「HIDE GODSPEL JAPAN」を率いて、米ニューヨークのカーネギーホールに出演しており、オペラにとどまらず幅広いジャンルで活躍する。近年では、人気アイドルグループや歌手、俳優、舞台などへの歌唱指導のほか、ボーカルディレクターとしてコンサートツアーにも帯同している。

■『PRODUCE 101 JAPAN』とは?
プロデュース101(ワンオーワン)は、日本のエンターテインメント界で過去最大級の番組制作規模で行われる巨大プロジェクト。"国民プロデューサー"となった視聴者の投票により、101人の練習生の中から選ばれた11人だけが、ボーイズグループとしてデビューできる。2019年に行われたシーズン1では、オーディションを勝ち抜いた練習生11名がグローバルボーイズグループ「JO1」としてデビューした。2021年4月より、同プロジェクトのシーズン2を実施中。

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(取材・文/藤原利絵@HEW