大正末期、ワケあり女力士たちが出会ったのは...自由に生きようともがく姿が勇気をくれる映画『菊とギロチン』

2021/6/28 17:10

映画『菊とギロチン』(2018年、R15+)を動画配信サービス「GYAO!」にて6月30日23時59分まで無料配信中。実在した「女相撲興行」をテーマに、性別を理由に困難を強いられた女性たちの「強くなりたい」という切実な願いを描いている。

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映画『菊とギロチン』


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物語の舞台は、大正末期、関東大震災直後の日本。当時の女性たちにとって、女相撲の一座は、「強くなりたい」という願いを叶(かな)えられる唯一の場所だった。さまざまな過去を背負った彼女たちは、「社会を変えたい。弱い者も生きられる世の中にしたい」という大志を抱えたアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちと運命的な出会いを果たす――。

本作は、『64-ロクヨン-前編/後編』や『ヘヴンズ ストーリー』などで知られる瀬々敬久監督が構想30年をかけて制作した入魂の1作。実在した「女相撲興行」と「ギロチン社」の史実をもとに、「もしも彼らが出会っていたら?」というユニークな発想から生まれたストーリーだ。

女力士たちは、それぞれの過去を背負っている。新人力士の花菊(木竜麻生)は、夫の暴力に耐えかねて家出し、女相撲の一座に加わったのだった。人気力士の十勝川(韓英恵)は、かつて遊女だった。彼女たちは、女ゆえの苦しみを強いられた経験があり、だからこそ「強くなりたい。自由に生きたい」と願っている。生きる時代は違っても、その願いは現代の女性たちにとっても共感できるものだろう。文字通り体当たりの女相撲のシーンには、胸が熱くさせられるはずだ。

一方、彼女たちと同じ夢を見る「ギロチン社」の若者たちは少々頼りないところもある。特にリーダーで詩人の中濱(東出昌大)は、高い理想を掲げながらも、どうしても強請りや女遊びにうつつを抜かしてしまう性分だ。そんな「かっこ悪いけど、かっこいい」男を東出昌大が奥行きをもって表現している。

「差別のない世界で自由に生きたい」という純粋な願いは、性別や年齢を越えて、ワケあり娘たちと「ギロチン社」の青年を結びつける。同じ夢を見て、それぞれの戦いに挑む若者たちの物語は、見る者に「おまえたちはどうだ?」と問いかけてくるようだ。

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映画『菊とギロチン』


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(文/原田美紗@HEW

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