難病を患った赤ん坊への母親の愛情...「私も何か頑張りたい」千羽鶴に込めた祈りに涙

2021/7/30 16:05

テレビ東京系『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』に、難病で生後3カ月にも満たない我が子を亡くした母親が登場した。娘のために縁もゆかりもない土地に引っ越し、回復を祈って千羽鶴を折るなど、「それぐらいしかできることはなかった」という母親の愛情が涙を誘う。

サムネイル
『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』


難病で生涯ICUから出られず、生後2カ月と26日でこの世を去った我が子......「一緒に住めますように」「おっぱいあげられますように」と千羽鶴に祈りを込めた、母親の愛情に涙が止まらない>>

7月26日に放送された同番組では、埼玉県飯能市に住む親子・正岡しのさんと麦くんの自宅を訪れた。母親のしのさんは、もともと東京・練馬区に住んでおり、埼玉はまったく縁がない土地だそう。番組スタッフが引っ越しの理由を聞くと、しのさんは「近くに大きい病院があったから」と返答。大きな病院なら東京にもあるが、彼女が求めていたのは「小児の心臓血管外科とか循環器外科とか」だった。

しのさんがこうした診療科のある病院を求めた理由は、リビングに飾られた写真から明らかになった。写真に写っているのは、ICU(集中治療室)から出ることなくこの世を去った麦くんの妹・糸ちゃん。1万人にひとりの難病を抱えた糸ちゃんの手術や治療のため、しのさん一家は小児病院が近い現在の家に引っ越してきたのだ。

生後わずかで手術を繰り返す糸ちゃんを見て、しのさんは「私も何か頑張りたい」と、千羽鶴を折ったという。「それぐらいしか本当にできることはなかったから。折り紙の裏に『一緒に住めますように』『おっぱいあげられますように』って願いごとを書いて折っていました」と当時の思いを吐露した。現在住む一軒家も「糸ちゃんを家に迎えたい」という願いから闘病中に購入したが、糸ちゃんは生後2カ月と26日でこの世を去ったのだった。

糸ちゃんの最期の瞬間について、しのさんは「足がどんどん冷たくなっていくって感覚だけは覚えています。そのときがいちばん泣いた。初めてあんなに泣いた」と振り返った。インタビューでしのさんが明かした内容はもちろん、妊娠当時の心境をつづったノートや糸ちゃんに宛てた手紙の内容も含め、我が子に対する母親の深い愛情が伝わる回だった。

難病で生涯ICUから出られず、生後2カ月と26日でこの世を去った我が子......「一緒に住めますように」「おっぱいあげられますように」と千羽鶴に祈りを込めた、母親の愛情に涙が止まらない>>

(文/藤原利絵@HEW