世界のアート界も注目! "令和の仏師"加藤巍山の超絶技巧『情熱大陸』

2021/8/20 17:30

「勇気をもらえる。」「毎日拝みたい。」彼の彫った仏像を見た人々は皆、口をそろえてそう呟(つぶや)き、無意識に手を合わせてしまうという。仏師、加藤巍山。埼玉県白岡市に工房を構え、どこの団体にも属さず一人で活動している。彫刻家としての顔も持つ加藤が名を上げたのは昨年。NYのオークションにて作品が約3285万円で落札されたのは大きな話題となった。

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『情熱大陸』仏師・加藤巍山


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青年時代はギタリストだった加藤。だが、あえなく挫折し失意の日々を過ごした。そんな時、たまたま訪れた寺で仏像に出会った。その存在感に圧倒され、仏師になることを決意した。13年の弟子修行を経て、独立したのは38歳。やや遅すぎる巣立ちだったが、圧倒的な作品の表現力でさまざまな業界から高い評価を獲得。今や6年先まで予定が埋まっている人気の仏師となった。

加藤が信じるのは、人が彫ることの意味。科学がますます発展し3DプリンターやAIが普及したとしても、人が自らの手で彫ることに意味があって、1つ1つの地道な作業によって、数値化されない魂のようなものが作品に込められると語る。そんな加藤の思いが仏像に伝わり、人々は皆、手を合わせたくなるのだろう。

番組では、福島の寺院に奉納する阿弥陀如来立像(あみだにょらいりつぞう)を制作する加藤を追った。約5カ月間に渡る取材から見えてきたのは、加藤巍山の、仏師として生きることへの葛藤だった。好物のうなぎを食べている時も突然「失敗したら奈落の底に落ちる」と不安を吐露し、数少ない息抜きがコンビニの駐車場で飲む100円コーヒー。店員とのやりとりに癒やされるらしい。制作に集中できない時は、いきなり涙をこぼすこともあった。「俺、人間的に弱いから」と自身を語る加藤。彼がなぜ、木から仏像を彫り出すことができるのか。加藤巍山の魂の奥底を見つめた。

■加藤巍山(かとう・ぎざん)
1968年、東京都生まれの52歳。25歳の時に仏像彫刻の世界に入った。13年間の修行を経て独立。近年では岩手の江岸寺に釈迦如来坐像(しゃかにょらいぞう)を納めた。一方彫刻家としても活躍し、昨年、ニューヨーク・クリスティーズのオークションで彫刻作品が約3285万円で落札。美術界からも大きな注目を浴びている。現在、埼玉県白岡市の自宅兼工房で日々創作に励んでいる。好きなものは、うなぎと蕎麦(そば)。家族は、妻。

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(文/トレンドニュース編集部)