湯浅政明監督の長編デビュー作 伝説の映画『マインド・ゲーム』を観れば「アニメ」のイメージが変わる

2021/8/26 18:20

STUDIO4℃制作のアニメ映画『マインド・ゲーム』(2004年)を動画配信サービス「GYAO!」にて9月4日23時59分まで無料配信中。『四畳半神話大系』や『映像研には手を出すな!』で知られる湯浅政明監督の長編デビュー作で、国内外から高く評価された作品だ。

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『マインド・ゲーム』


文化庁メディア芸術祭の選考でも評価が真っ二つに......あまりに斬新な映像表現を「わからない」と感じるか? 「最高!」と感じるか? STUDIO4ºC制作のアニメ映画『マインド・ゲーム』を無料配信中>>

漫画家を志す西は、初恋の人・みょんと偶然再会する。しかし、みょんと姉のヤンが営む焼鳥屋で飲んでいたところ、借金の取り立てにきたヤクザに殺されてしまう。神様に逆らって再び現世に舞い戻った西だが、今度はヤクザに追われて危機一髪のところをクジラに呑(の)み込まれてしまう――。

ロビン西による同名漫画を原作とした本作は、人々が持つ「アニメーション」のイメージを破壊するような大胆不敵な1作だ。実写、2D、3Dをミックスさせた実験的手法により、キャラクターたちの顔は、彼らの声優を務める今田耕司や山口智充の顔に突然置き換わる。山本精一が手がける音楽に合わせて、キャラクターの肌や髪の色はカラフルに変わり、自在に伸び縮みする。初めて見るような映像表現が次々と視界に飛び込んできて、「アニメーションとは、こんなに自由なのか!」と舌を巻くことだろう。

アバンギャルドかつナンセンス。もはや日本アニメーション史における「事件」と呼んでも過言ではない本作を高く評価する声は多く、シネフィルで有名なラッパーのライムスター宇多丸は「2000年以降で最も重要な日本映画のひとつ」と評している。本作は「第8回文化庁メディア芸術祭」でアニメーション部門大賞を獲得したほか、「モントリオール・ファンタジア国際映画祭」では審査員ベストフィルム賞など全5部門で受賞を果たした。

『マインド・ゲーム』は、文化庁メディア芸術祭の選考でも評価が両極端に分かれた。本作を見て、「全くわからない」と感じる人もいれば、「人生最高のアニメだ」と感じる人もいることだろう。はたして、あなたはどちらか? あまりに破天荒な映像表現をぜひ「目撃」してほしい。

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『マインド・ゲーム』


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(文/原田美紗@HEW