コロナ禍で広がるママ活、女性の貧困...EXIT兼近の「伝える」信念に称賛の声

2021/8/30 17:35

MBS『A男とB子のウラ事情 #ぜんぶコロナのせい』では、女性の貧困やママ活について特集した。番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹の「伝える」ことへの考え方に称賛の声が寄せられている。

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『A男とB子のウラ事情 #ぜんぶコロナのせい』


貧困の末に性産業にたどり着いた女性たちの証言。視聴するだけでも苦しい、でも知らないといけない......。自身も貧困生活をおくっていた兼近大樹のコメントが心に残る>>

8月29日放送の同番組は、令和の若者を取り巻く社会問題を現場感覚に近い「下から目線」で伝えることをコンセプトとしている。「ママ活と飼われる男たち」、「ミナミのキャバ田」、「令和ニッポン貧困女子」の3つのテーマに迫った。

「ママ活」とは、パパ活の逆バージョンで、若い男性が年上の女性とデートや食事をして金銭などの対価を受け取ることだ。「プロのヒモ」を名乗る31歳男性が顔出しで登場し、「おねだりしない」といったポリシーを熱弁する場面もあった。彼が語る「飼い主」との衝撃エピソードなどにEXITは「変な人だ」と大笑いだった。

一方で、トピックが「女性の貧困」に移ると、EXITのふたりは、神妙な面持ちでVTRを見守った。24歳の女性は「お父さんに借金があったのと、片親できょうだいがすごく多くて、学費とかそういう面でお金がかかってくる」とパパ活をする理由を明かした。

風俗店で働く18歳の女性は、「コロナもあって、めっちゃ抵抗があったんですけど、今はもうそれどころじゃない。飲食系も今この状況でいつ休業になるか、わからない」「マジで私もこの仕事を『命綱』くらいに思っている」と吐露した。また、風俗店の面接に来た女性は、「正直なんでたかがウイルスのせいで私たちがこんな生活をしなきゃいけないんだろう」と涙をこぼした。

貧困に苦しむ女性たちにとって、性産業はセーフティネットか? 悪魔か? 幼少期に極貧生活をおくっていた兼近は、性産業がセーフティネットとして機能した環境で育つ子どももいることを指摘した。「(性産業が)悪魔的だと言われたら、親や環境全てを否定される」「その人たちを救うネットができていない状況で悪魔的だと否定するのは危険」と自身の考えを述べた。

番組エンディングで、「歪(ゆが)んだ社会のEXIT(出口)」についてたずねられた兼近は「伝える」と答えた。「我々(われわれ)が『こういう問題がある』と伝えて、見た人がまた伝える。性産業しかないと思っている人に『こういう方法があるよ』って伝えるのもある。少しずつ揺らぎを起こして、全体で『こうしていこう』っていう塊ができたら、最&高、DJ KOO、EZ DO DANCE」と笑いを交えて真摯(しんし)にコメントした。

社会問題に対するEXITの姿勢に感心した視聴者は多かったようで、Twitter上では、「下から目線のコメントが刺さる」「2人の真剣な顔とともに引き込まれる」「EXITがすごくマトモだから成立する番組」「たくさんの人に見てほしい」という反響が広がっている。

貧困の末に性産業にたどり着いた女性たちの証言。視聴するだけでも苦しい、でも知らないといけない......。自身も貧困生活をおくっていた兼近大樹のコメントが心に残る>>

(文/原田美紗@HEW