史上最悪の映画? 生々しすぎるラブシーンが賛否両論をもたらした『ブラウン・バニー』を無料配信中

2021/9/ 1 18:00

映画『ブラウン・バニー』(2003年、R15+)を動画配信サービス「GYAO!」にて9月14日23時59分まで無料配信中。役者同士が本当に行為に及んでいるとの逸話を持つラブシーンなど、挑戦的な表現によってカンヌ史上に残る大論争を巻き起こした問題作だ。

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映画『ブラウン・バニー』


役者同士が本当に行為に及んでいる? カンヌで大論争を巻き起こした、あまりに生々しい終盤のラブシーン。ナイーブな主人公に共感せざるをえない恋愛映画『ブラウン・バニー』を無料配信中>>

次のレース地へと向かうバイクレーサー、バド・クレイの心は、かつての恋人デイジーを思って悲しみに満ちていた。旅の途中、彼は女性たちと出会っては別れを繰り返す。やがてアメリカ横断の旅が終りに近づき、バドはデイジーと再会する――。

『ブラウン・バニー』は、『バッファロー'66』で脚光を浴びたヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演を担当した。ノスタルジックな映像美は本作でも冴(さ)え渡り、見ているだけで胸が締め付けられるようだ。主人公バドのもはやナルシシスティックとも言えるほどのナイーブさと、一人旅の切ない情景がマッチしている。

とはいえ、『ブラウン・バニー』は、美しいアメリカの風景が楽しめるだけの平和な作品ではない。「カンヌ国際映画祭」では大論争を巻き起こし、ある評論家は「史上最悪の映画」とまで酷評した。論争の種となったのは、その過激な性描写だ。終盤のラブシーンは、役者同士が本当に行為に及んだとの逸話を持つもので、非常に生々しいムードがただよっている。

思わず赤面してしまうようなラブシーンではあるが、観客の中には、「この場面があるからこそ『ブラウン・バニー』は名作だ」と捉える見方もあることだろう。あまりに挑戦的な表現に、さすがヴィンセント・ギャロとうならされる。

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映画『ブラウン・バニー』


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(文/原田美紗@HEW