【インタビュー】Dios「時限爆弾みたいなものを仕込んでるイメージ」

2021/9/24 12:00

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

今回の選出アーティストは、3月末にデビューとなる1st配信リリースから精力的なアプローチで、8月18日には4作目となる楽曲を配信リリースしたDios。本作は7月30日より公開のLINE NEWS VISIONの2周年記念縦型ドラマ『上下関係』の主題歌に起用されている。前職・"ぼくのりりっくのぼうよみ"のたなか、海外でも人気を誇るギタリストIchika Nito、ボカロやゲームかいわいでも活躍するトラックメーカー・ササノマリイの3人が集結し、洗練された作品で話題を呼んでいるが、それぞれが個々に活動している中での「Dios」の存在意義とは? コンセプトワークや3人にとって音楽とは何か、これからのビジョンについて訊(き)いた。

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3人組バンド・Dios


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――個人での活動も多いと思うのですが、Diosというバンド活動との違いはどういったところでしょうか?

たなか:僕はDiosそのものではないので、ある意味で気が楽というか。ぼくりり(ぼくのりりっくのぼうよみ)の時と比べると1人ではないので、みんなで平等に進めていけるのがすごく楽しいですね。

Ichika Nito(以下、Ichika):僕もずっと1人でやってきたので、曲を作る事やそれ以外も矢面に立って何もかも自分で引き受けてたんですけど、それがうまいように3分割されていて負担も減った。あと自分1人では作れないような音楽も作れるようになって、個人とは別の貴重な時間だなって思ってます。

ササノマリイ(以下、ササノ):Diosの楽曲を制作する時はこうやって作ろう、バンドらしくって意識はほとんどしてなくて、自然に合ったものを作っていくっていう感覚。それが良いところです。あと自分自身の活動のモチベーションがすごく上がりますね、2人がすごいから。

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たなか「時限爆弾みたいなのを仕込んでるイメージ」


――Diosのコンセプトを教えていただけますか。

たなか:悩み中なんですけど...、1つだけ明確にあるのは、Diosの曲のワンフレーズなり、ギターの音色、アレンジなり、聴いてくれてた人がこの先ふとしたタイミングで思い出して良いなって思ったり、逆につらくなったり...。そういう場面によぎるような言葉、音たちを作りたいと思ってます。主人公は聴く人たちで、リスナーそのものの人生に寄り添えるというか、顔を出せるような感じになってくるといいなって。そういう時限爆弾みたいなのを仕込んでるイメージが個人的にはありますね。

――正にDiosの音楽は聴く人たちの人生に寄り添っている音楽だと思います。続いて最新作「劇場」についてお聞きしたいのですが、この作品ではどういったことをテーマとして歌われていますか?

たなか:僕は一回ぼくりりとして世に出たことがあって、世に出ることは良いこともあれば悪いこともあるわけじゃないですか。そこを踏まえた上で、もう一回Diosとして頑張るぞ!って感じの決意みたいなものを曲にしました。

――もう一度世に出て歌いたいと思われたのはなぜでしょうか?

たなか:ぼくりりは欠陥住宅みたいだったというか。自分が歌う人間でいいんだろうか?  みたいな。音楽はやりたくてやっていたけどプロになりたくてやっていたわけではなくて、流れでなってしまったところがあって。それで住み続けられないなと思い、せっかくだから爆破しようという感じになりました。けど、歌うのが楽しいし、向いてるであろうという事実は変わらず自分の中にあったので、ぼくりりを辞める時からもう一回音楽をやろうっていうのは決めてました。覚悟を持ってもう一回飛び込むっていうのが、自分にとって必要だったんです。

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Ichika「海外のファンの方にもスッと聴いてもらえるように」


――そうだったんですね。また音楽を始めてくださって本当に嬉しいです。続いてIchikaさんはギタリストとして世界でも活躍をされていますが、Diosの楽曲でサウンドを作る時はどのようなことを工夫されていますか?

Ichika:海外のファンの方にもスッと聴いてもらえるようにDiosでも同じサウンドを使ってたり、「劇場」ではブルージーなテイストや、歪(ゆが)めていなたいフレーズを弾いたりしています。バンドだとソロじゃ出来なかったような遊び方とか出来ることが広いですね。

――同じ質問ですが、ササノさんはDiosの楽曲を製作する際に一番大切にされていることはなんでしょうか?

ササノ:"聴きやすいものを作る"っていうのをDiosが始まってから意識をしていますね。トラック数がどれだけ増えても、聴いてる分には必要な音がちゃんと鳴ってるように心がけています。

――Diosの楽曲は各々の楽器がハッキリ聴こえてきますよね。ちなみに、「劇場」で歌われている《終わったら綺麗に消えよう》という歌詞が気になったのですが、活動の終わり方といったものを意識されているのでしょうか?

たなか:僕は結構、考えてるかもしれない。ポップスって、構造的に存在そのものが矛盾しているなと思っていて。期限を設けてやった方が、良い作品、クリエイティブができるだろうなと思ってるところがあるかもしれない。そういう意味で自分の感性とか自分のやりたいことが社会の温度と合っていると思える間はポップスをやって、それが終わったらそこに執着しなくてもいいかなというのがあります。そこには明確に期限があるのかなと思う。けど、3人で音楽をのんびりやったりするのは老後とかもやれたらいいよねっていう話は3人でしています。

――それを伺った上で、「劇場」を通じて伝えたい思いとは?

たなか:聴く人それぞれの人生にそれぞれの舞台があって、劇場があって。そこに向き合っていくということがすごく大事というような感じですかね。

Ichika:聴いた人の誰かしらに、良くも悪くもどちらでもいいのですが、何かのきっかけだったり、ふとした気づきだったりとか、そういったものの一因になれたらなと思います。

ササノ:楽しんでもらいたいです。

たなか:シンプルにね、ポップスだからね。

――Diosの今後の目標や目指す姿を教えていただきたいです。

たなか:現状や世の中に対して自分自身がどういう言葉を打ち出していくのが良いのか、打ち出したいのか、自分がどうしたいのかというのを見定めないといけないなと。明確なビジョンがあるというよりは、とにかくいろいろなものに触れていろいろ作ってみて、その中で見えてくることがあればいいなと思います。

Ichika:聴いてくれた人の魂を揺さぶれるような音楽を作りたい、それが目標です。1人じゃ出来ない3人の音楽の形をDiosとして、琴線に触れるようなもの、聴いてくれる人に初めての体験、発見だったり、感動を伝えられるような音楽を作っていきたいですね。

ササノ:僕自身が音楽に人生を救われてきている人間なので、自分が救われた分だけそういう体験をしてもらえるようなものを作っていけたら良いなって思います。

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ササノ「音楽は"生きる理由"です」


――これからの楽曲も楽しみにしております。では最後の質問になります。あなたにとって音楽とはなんですか?

たなか:僕にとっては"祈り"です。自分が書きたいことを書き続けて歌い続けるっていうことが、祈りだなと思います。売れるためとかお金を稼ぐために音楽があるとかではなく、自分が書いて歌うことが生きる上での絶えず繰り返す作業で。Diosとして目的はあるし売れたいなとかこうしたいとかはあるんですけど、それとは独立して、歌ったり書くことが自分にとっては"祈り"ですね。

Ichika:人生の中で一番"大部分を担うもの"です。生活の大部分を音楽に携わっているんです。休みの時間は、ハープを弾いたり仕事のこととは関係ないギターを弾いたり。疲れたらベースを弾いたり、好きな音楽を聴きながら好きな本を読んだり、寝てる間以外はずっと何かしらの音楽が流れているみたいな状態なので。そして、興味を惹(ひ)かれたものでありすごく好きな対象で、いろいろな欲求や望みを叶(かな)えてくれる"道"でもあります。ただ追い求めるものでもあるし、追われるものでもあるみたいな感じです。

ササノ:音楽は"生きる理由"です。それだけ。よく言うじゃないですか、"俺には音楽しかないから"っていうの(笑)。ほんとに音楽しかないんですよ。音楽に生かされてるし、音楽で生きていて、僕の存在意義っていうのも音楽でしかないので。音楽のまま生きて音楽のまま死にますって感じです。

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Dios


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最新作「劇場」


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■Dios(ディオス)
たなか(Vo/前職・ぼくのりりっくのぼうよみ)、YouTube登録者数160万人こえの今最も注目すべき世界的ギタリスト・Ichika Nito、ボカロやオンライン・ゲームかいわいともリンクし、ぼくりりの過去作も数多く手掛けたトラックメイカーであり、シンガーソングライターでもあるササノマリイの3人による新生バンドDios(ディオス)。たなかの好きな漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の登場人物・Dioとギリシャ神話における陶酔や深酔いをつかさどる神・ディオニュソスを掛けて名付けられている。

■トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

取材:松丸奈々、安東梨那、片野咲貴(日本工学院専門学校 コンサート・イベント科)
カメラマン:キセキミチコ

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