【インタビュー】PhatSlimNevaeh「泣くことを我慢しないでほしいなって思う」

2021/12/23 12:00

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

今回の選出アーティストは、シンガーソングライターの藤川千愛が"ロク"(Gt&Vo)の名義で新たに始動させたロックバンド"PhatSlimNevaeh"。12月22日にリリースする1st Full Album『なんだかもう泣けてきて』の収録楽曲には、柴田隆浩(忘れらんねえよ)からの「声」、コレサワからの「521km」といった提供された作品(どちらも"ロク from PhatSlimNevaeh"名義)も音源タイトルとしてならび話題を集めている。バンドとしての活動を始めて間もない彼らに、結成の経緯やバンド活動への思いを訊(き)いた。

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ロックバンド・PhatSlimNevaeh


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――まず、バンド結成するためのメンバーとの出会いや流れを教えていただけますか?

ロク:結成までの流れは、私のプロデューサーの友人である金子ノブアキさんにどみっちゃん(同道)と京太郎くん(葛城)を紹介していただいて、そこからkomakiさんにつながったという感じです。

――葛城さん、同道さん、komakiさんは声を掛けられた際どんなお気持ちでしたか?

同道公祐(以下、同道):ロクさんみたいなタイプの歌の方と一緒にギターを弾きたいって昔から思ってたんで、絶対やります! ってなりました。

葛城京太郎(以下、葛城):こういう歌物のバンドとかってやったことなかったし、最高なボーカルと最高なリズムチームでワクワクしましたね。

komaki:全然別の企画で「バンドやるならメンバーは?」っていうのがあって、ベースに京太郎って書いてたんですよね。で、3カ月後ぐらいにバンドやらないっすか? って声が掛かって、縁があるなーって思った(笑)。

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ロク


――ロクさんは誘った側として、どういうお気持ちですか?

ロク:誘ってよかったです(笑)。みんなといるとすごく楽しいし居心地が良いんですよね。やっぱり楽しいってすごい大切だと思うから。私、バンド組んでからすごい健康になったんですよ。ご飯が食べられるようになりました(笑)。

――(笑)。生命力にもつながっているんですね。ロクさんは別名義でシンガーソングライターとしても活動されていますが、なぜバンド活動をしようと思ったのですか?

ロク:単純に野外のロックフェスで歌ったら楽しいだろうなーっていう憧れもあるんですけど、ロックバンドをすることで自分に足りないものっていうのがたくさん見えてくるのかなって思って。シンガーソングライターをやってる時は、完璧に歌おうとか奇麗に歌おうとか上手に歌おうとか、失敗しないことを前提に完璧を求めていたんだけど、歌ってもっと自由でいいって思って。そういう枠を超えた先にある表現っていうものを追求したくてロックバンドを始めたいと思いました。

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同道公祐


――カッコいいですね。では、その求めた表現の追求で作り上げたアルバムの話をお聞きしたいのですが、先行で配信されていたコレサワさんと柴田隆浩さん(忘れらんねぇよ)から提供された楽曲は、どのような感覚でお願いしたものでしょうか?

ロク:コレサワさんは、もともと私のソロの時のライブでも「たばこ」っていう曲をカバーさせてもらったり、アンサーソングを勝手に作ったりするくらい大好きなシンガーソングライターなのでお願いしました。コロナ禍っていうのもあったので、LINEでやりとりをして、こういう曲をって伝えて作っていきました。柴田さんとは全くの初対面だったんですけど、自分にはない楽曲を作ってくださるかなって思いオファーしました。カッコつけたり、カッコいい言葉っていうのを排除して、そこにある空気とか感情を100%混じりけのないものにするのが上手だなって思っているのでお願いしました。

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葛城京太郎


――短い期間で出来上がったアルバムだと思いますが、特に思い入れのある楽曲はありますか?

葛城・ロク・同道:全部ですね。

komaki:って、言われたら俺言いにくいやん(笑)。「きづかない」は、10曲あるなかでその曲だけ、一回も合わせずに各々で録ったんです。一緒に音を出したことはないけど、俺がこういうドラムをたたいたらこういうベースをきっと弾いてくれるだろうとか、こういうギターを弾くだろう、こうやって歌うだろうっていう予測をして演ってました。僕の知らないところで音が重なって完成形を聴いたときに、一度もちゃんと一緒に合わせたことない曲なのに、"こう来ると思ってた!"って思えたという意味では、特別な1曲でした。

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komaki


――音の合わせ方がわかっているのはさすがです。

葛城:文通みたいでロマンチックでしたね(笑)。

――とてもすてきです。詞に関してはロクさんですが、思いつく瞬間というか、普段はどういうスタンスで書かれているのですか?

ロク:すごいありきたりなんですけど、日常生活で、例えば誰かから言われた何気ない一言だったりとか、空を見上げて思ったこと、色を見て思ったこと...そういうことから曲にしたいなって思って、作っていく感じですね。ファスネ(PhatSlimNevaehの略)の曲は、何気ない日常っていうテーマっていうか、日常っていう歌詞が多いですかね。

komaki:それって意図して? 気がついたらそうなってたって感じなの?

ロク:意図してですね。バンドでやるってなったら、奇麗ごととかじゃなくて、飾ってるっていうよりは日常の何気ないことを曲にしたいなって思ってますね。

komaki:だからこそスッと入ってくるよね。ファスネの曲や歌詞は。

――タイトルの『なんだかもう泣けてきて』なんですが、こちらはどういった感覚で付けられたのでしょうか?

ロク:アルバムを作るときに、テーマみたいなものが明確にあったわけではなくて。"今日の17時までにアルバムのタイトルを挙げてください"ってスタッフに言われたときの感情が"なんだかもう泣けてきて"って感じだったのでそれにしました(笑)。でも後から考えるとアルバムを全曲通して見ても、全部の曲に泣きの要素が含まれてるなって思って。それは悲しい涙だけじゃなくて、嬉(うれ)し涙や悔し涙とか、いろいろな"泣き"っていう要素が含まれてるから、『なんだかもう泣けてきて』にしてよかったのかなって思ってます。涙って体と心の痛みっていうものを鎮静化してくれる成分が入ってるので、泣くことを我慢しないでほしいなって思う。時には泣くことって必要かなって。

――なるほど。今後の活動や目標を教えていただけますか?

ロク:フェスに出たいし、紅白も出たい。と思ってます。

同道:われわれは、ロクがそう言うなら、それをやる! ついていきます!

――(笑)。では最後の質問です。あなたにとって音楽とは?

ロク:難しいなぁ。なかったら死んでたかも。そのくらい音楽ないと生きていけないって思ってる。

komaki:それって聴く側としてなのか、やる側としてなのか、どっちなの?

ロク:やっぱり自分が歌を歌うことかも。歌わないとうまく息ができなくなるんですよ。歌うと回復するんですよね。

同道:僕は、めちゃくちゃ口下手で無口なタイプなんですよね。音楽は唯一、感情だったり思いとかを伝えられる手段って感じだから音楽をやってますね。

葛城:僕は中1で始めた時から、音楽で天下取る! ってずっと言ってたから、それ以外の生き方を知らないというか。表現すること自体が好きだから、その道具がたまたまベースだったりドラムとかギターとか歌だったりって感じです。せずにいられないからやってるだけであって。僕は"表現するべく生まれたんだろうな"っていうのを自分で感じているから、その天命を全うしているだけですね。

komaki:うまくたたけたら、いろいろな人が"うちでたたいてよ"とか言ってくれて友達増えるし、その後の打ち上げも楽しいしっていうのがあって。極論言えば、別にサッカーとか絵描く人とか、自分が好きな人と一緒にその時間を過ごしたりすることが出来るものだったらなんでもいい。たまたまいろいろな縁があってドラムや音楽っていうものになっただけで、好きな人と好きな時間を過ごすための手段として僕には音楽っていうものがあるなって思ってます。

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ライブ風景


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ライブ風景


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ライブ風景


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■商品情報
2021年12月22日リリース Album『なんだかもう泣けてきて』

■PhatSlimNevaeh(ファットスリムネヴァ)
2021年コロナ禍真っ只中に、シンガーソングライターのロクがブルースギタリストの同道公祐(RED ORCA)、ストリートでのパフォーマンス動画が2000万回再生を越えるべーシストの葛城京太郎(RED ORCA)、 ジャンルレスに活動するドラマーのkomaki(ex. tricot)に声を掛けて結成されたロックバンド。 セッション力に定評のある三人が織りなすジャズやルーツミュージックを取り入れたバンドアンサンブルの上で、 ロクが書く影のある歌詞と演奏に負けない芯のある声が耳に残る。

■トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

取材:藤城梨乃、木藤海斗、馬渡桜(日本工学院専門学校 蒲田校 コンサートイベント科)

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