坂本花織「私は私らしく...」迷いもがきながら、再び夢の舞台へ『情熱大陸』

2021/12/24 13:08

思わずのけぞってしまうほどのスピードでリンクを疾走し、そのスピードを生かして跳ぶダイナミックなジャンプが魅力の坂本花織。彼女の周りはいつも笑い声が絶えない。底抜けに明るく、カメラを向ければおどけて見せ、大声で笑う。「かおちゃん」と誰もが寄ってくる太陽のような21歳だ。

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『情熱大陸』フィギュアスケーター・坂本花織


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しかし、この夏は表情が暗くなることが多かった。来年2月に開催予定の北京冬季オリンピック。怖いもの知らずの勢いで初出場した4年前と今は明らかに目標も立場も違う。「もっと高度な技を、もっと大人の表現を」...勝負のシーズン、フランス人振付師から与えられたのは「女性の自由と解放」をテーマにした難しいプログラムだった。

しかし、新型コロナウイルスの影響で直接指導をうけることも叶(かな)わず、タブレット端末で海外とつなぎながらの学ぶ日々。「僕が何を求めているか、わかる?」 「もっと想像して!」リモートであっても表情や手の出し方、その時に何を想像するかまで指導は細部にまでこだわる。

わずか10~15秒ほどを音楽に合わせて滑って、タブレット端末の向こう側から指導を受けて、また滑る...その繰り返し。とてつもなく地道な作業に「時間が足りない、難しい...」と弱音を吐くこともあった。

加えて女子の世界にも訪れた4回転時代。「跳べないと世界で勝てないから」と大技に意欲をみせたこともあったが、振付にかかる労力とコロナ禍で、練習時間は限られる。日本~中国~アメリカと4週連続で大会に出場する過酷なスケジュールの中、思うようにいかない自分に腹を立てることも多かった。迷い、もがき、答えを見つけだした半年間...でも、失敗に挫けずリンクに立ち続けた坂本の表情は、次第に明るくなってゆく。

いったい何が彼女を変えたのか...。苦しい中で出した答え「自分らしさ」。 吹っ切れてからは強かった。フィギュアスケートの原点であり、醍醐味(だいごみ)でもあるスピードとダイナミックなジャンプに磨きをかけて、私たちを驚かせた。残すはオリンピック代表最終選考会となる12月末の全日本選手権。「自分らしく」を貫いた先に待っているものは...。

■坂本花織(さかもと・かおり)
2000年4月9日兵庫県神戸市生まれの21歳
所属:シスメックス コーチ:中野園子、グレアム充子、川原星

4歳の時、テレビドラマの影響で興味を持ち、フィギュアスケートを始め、2016年にはジュニアグランプリシリーズの上位6選手のみ出場できるファイナルで銅メダルを獲得。2017年シニアデビュー。国際大会で表彰台に上るなど飛躍を遂げ、平昌オリンピック代表最終選考会の全日本選手権で2位になり、初のオリンピック代表に選ばれた。2018年2月初出場となった平昌オリンピックで6位入賞。同年12月には全日本選手権でノーミスの演技を披露し初優勝。今年3月の世界選手権では日本女子最上位の6位入賞。今シーズンは11月のNHK杯で優勝し、世界ランキングもロシア勢に続く4位に。日本女子でただ一人ファイナル出場を決めたが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大により中止になった。

趣味は手芸とスポ根アニメを見ることで、特に「ハイキュー!」がお気に入り。今シーズンに入ってからは朝練習でしっかり動けるようにと手作り弁当を作るのが日課。欠かせないのは卵焼き。

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(文/トレンドニュース編集部)

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