撮影するだけじゃない...写真家・西野壮平の"切って貼って見える世界"がある『情熱大陸』

2022/2/ 4 12:09

2月6日(日)放送のTBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』に、写真家、西野壮平が出演。

一見したところ、不穏な空気さえ醸し出す異様な都市の俯瞰図。それは近付いて見ると、おびただしい数の小さな写真でコラージュをされていた...。ビル群の隣にビジネスマンの顔のアップ、飲食店看板のすぐ上に巨大な動物、その配置は意味ありげで自由自在だ。

サムネイル
『情熱大陸』写真家・西野壮平


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写真家・西野壮平は、都市を歩き回り、フィルム撮影した膨大な写真を一枚一枚手作業で貼り合わせるという 気の遠くなるような手法でひとつの作品を作る。これまで世界30カ国以上を旅して、旅の記憶をもとにさまざまな都市や風景を作品にしてきた。一つの作品に一体何枚の写真を使っているのかと聞くと「分からない。1万枚を超えた頃から数えるのが嫌になるから」とのこと。西野はなぜこんな時間も手間もかかる方法で作品を作り続けるのか? その頭の中をのぞいてみたいと取材を始めた。

コロナ禍で海外に行くことができなかった去年、西野が向かったのは富士山だった。「かつてさまざまな芸術家たちが挑戦してきた日本の象徴に対して自分は何ができるのか?」富士山に6度登頂し、周辺も含め60カ所の撮影ポイントで3カ月間シャッターを切り続けた。撮った数万枚の写真を貼り合わせる様子は、まるでパズルを組み立てるよう。それは西野の記憶をもとにした正解のないパズルとも言える。

延べ半年に及ぶ制作期間に密着して見えてきたのは、結果主義、効率最優先の社会に対する抗い。西野は何度も「プロセス」という言葉を口にする。最短距離で目的地に達することが全てではない、その道中の経験や体験の豊かさにこそ意味があるのではないか、と。「旅のプロセス」すべてを盛り込んだ西野だけの富士山が、圧倒的な姿を現す。

■西野壮平(にしの・そうへい)
1982年兵庫県生まれの39歳。高校時代、お遍路さんの経験から写真に興味を持ち、大阪芸術大学写真学科に進む。卒業制作の「Diorama Map」が評価され、以降独特の手法で約50の作品を制作してきた。2021年には岡本太郎現代芸術賞に入賞。またロンドンやサンフランシスコなどで個展を開催、海外からの制作依頼も多く今注目される写真家である。今回制作した「Mountain line "Mt Fuji"」は 3月7日までキヤノンギャラリーSで展示中。

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(文/トレンドニュース編集部)

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