"死ぬほど上手な"売春婦は高齢者を魅了し...アカデミー賞助演女優ユン・ヨジョン主演『バッカス・レディ』は高齢化や終活など社会問題に心がヒリつく映画

2022/2/ 7 18:00

"死ぬほど上手な"売春婦が主人公の韓国映画『バッカス・レディ』(2016年)を動画配信サービス「GYAO!」にて2月24日23時59分まで無料配信中。体を売ることで生きつなぐ主人公や、死を望む高齢者たちの姿を通し、高齢化社会におけるさまざまな問題が描かれている。

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映画『バッカス・レディ』


超絶テクニシャンの60代売春婦は「良くしてあげる」と男性客を快楽の絶頂に導き...いつしか「安楽死の手伝い」をするようになった彼女の人生に胸が苦しくなる韓国映画『バッカス・レディ』を無料配信中>>

高齢者向け売春婦のソヨン(ユン・ヨジョン)は、トラブルに巻き込まれた混血の少年を助けて家に連れて帰る。彼女の住む家は、さまざまな事情を抱えた人々が肩を寄せ合うシェアハウスだった。ソヨンは、生きることがつらいと哀しむ客に同情し、いつしか「上手に死なせてあげる方法」を思いつく――。

主人公のソヨンは、60代ながらも「死ぬほどうまい」と評判の売春婦。自分から声をかけずとも、ウワサを聞きつけた客の方から彼女を求めてくるほどだ。超絶テクニックで客たちを夢心地の気分にさせていく。ホテルでソヨンが「良くしてあげる」と客の下着を脱がし、生々しい音を響かせながら快楽に導いていく姿が刺激的だ。

一方で、ソヨンがかつての客たちの安楽死を手伝うことになる展開も衝撃的。かつて羽振りのよかった得意客に「死にたい」と懇願されたソヨンは同情を寄せ彼らに手をかけることになる。「いけないってわかっていたけど......いっそのこと死んだ方がマシだと思って」と苦渋の決断の末に実行するのだ。困っている人を放っておけないお人よしのソヨンがたどるの結末も胸に刺さる。

後半、車中でソヨンがもらいタバコを吸う場面に女優ユン・ヨジョンがまとう風格と特徴的なカッコよさが際立っている。淡々とした語り口で決して悲しげな表情を作らないユン・ヨジョンは、後に出演した『ミナリ』(2020年)の演技により、米アカデミー賞助演女優賞を受賞している。

『バッカス・レディ』は、高齢層の貧困、孤独、安楽死のほか、韓国人の海外出生児や海外での養子縁組など、さまざまな社会問題に切り込んでいる。第66回ベルリン国際映画祭でも上映された本作は、カナダのモントリオールで行われた第20回ファンタジア国際映画祭で脚本賞と女優主演賞を受賞するなど、各国の映画祭でも評価は高い。鑑賞後は、社会問題についてはもちろん、自分の老後についても深く考えさせられるだろう。

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映画『バッカス・レディ』


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(文/カオタニ@HEW

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