大人気「すき焼き袋」の生みの親、小田原屋5代目・村山権一の愛おしくなるような日常/『情熱大陸』

2022/3/ 4 13:28

3月6日(日)放送のTBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』は大人気「すき焼き袋」の生みの親に密着。明治21年創業、東京・文京区白山上で130年余りの歴史を刻む惣菜店・小田原屋。その5代目として、店を切り盛りするのが村山権一、48歳だ。売り場の奥にある2坪程の厨房に立ち、30種類に及ぶ惣菜を日々作り続けている。

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『情熱大陸』惣菜店店主・村山権一


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コロナ禍以降テイクアウト需要は高まりを見せ、小田原屋にも老若男女を問わず多くの客が詰めかけていた。「あさりの佃煮(つくだに)」「揚げ出しナス」「ポテトサラダ」「丹波の黒豆」「高野豆腐」どれも手作りの優しい味で、派手さはないけど確実に美味しい。

一番人気は1日40個しか作れないという「すき焼き袋」。かつてお弁当で食べた「2日目のすき焼き」を再現したかった村山が、25年ほど前に開発した商品だが、徐々に人気に火がつき、今では午前中で売り切れてしまうこともしばしばだ。レシピは秘密かと思いきや、カメラの前で惜しげもなく披露してくれた...牛肉、白滝、長葱、椎茸(しいたけ)、うどん、うずらの卵といった具材を、すき焼き風に煮て油揚げで包む。煮汁につけて一晩寝かせ、翌朝、油揚げごと煮込めば完成だ。「うちで売っているのはごちそうではなく、普段食べるもの。特別なことはできないけど、手間ひまかけて丁寧に作っている。」店に立つのは両親、妻、従姉妹。家族経営の温かみも人気の秘密で、常連客との会話に花が咲くのも見慣れた光景だ。

休日、村山は新メニューの開発に取り組んでいた。「すき焼き袋」に並ぶ、夏の定番となるような惣菜を考えたい。用意したのは、卵、カレールー、挽肉(ひきにく)、玉ねぎ、そしてキャベツ。「名前だけは決まっているんです。カレーバクダンって...」どこか少年のような無邪気な発想で厨房に立つ村山。果たして、どんな惣菜が出来上がるのか?

戦災で2度焼けながらも、地元住民に愛され歴史をつないできた小田原屋。常連客の中には昭和20年代から通っているというつわものや、親子3代に渡ってファンだという家族連れもいる。町の小さな惣菜屋さんで、村山一家とお客さんが織りなす温かいやりとり。

何が起こるわけでもないけれど、淡々と過ぎてゆく日常が愛おしくなるような村山の日々を見つめる。

■村山権一(むらやま・けんいち)
1973年、東京生まれの48歳。子どもの頃から食べることも料理も大好き。小学生の頃には店の手伝いでコハダを捌(さば)いたり、賄いのカレーを作ったりしていた。青山学院大学の史学科を卒業後、洋菓子メーカー勤務を経て店に入る。知人のツテで、ニューヨークの和食レストランで修行した経験も。小田原屋に入って1年ほどたった頃に「すき焼き袋」を開発。新聞の取材で人気に火がつき店の看板メニューに。代々伝わる煮豆や佃煮、祖父が得意とした「ポテトサラダ」、父が始めた「中華サラダ」など、店の味を受け継ぎながら、新商品の開発を模索している。妻と2人の子を持つ職人気質な5代目。

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(文/トレンドニュース編集部)

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